研究課題/領域番号 |
07402002
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研究種目 |
一般研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平野 健一郎 東京大学, 教養学部, 教授 (40012463)
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研究分担者 |
縄田 和満 東京大学, 教養学部, 助教授 (00218067)
小寺 彰 東京大学, 教養学部, 教授 (80107490)
山影 進 東京大学, 教養学部, 教授 (10115959)
高橋 直樹 東京大学, 教養学部, 教授 (30146948)
石井 明 東京大学, 教養学部, 教授 (10012460)
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キーワード | アジア太平洋 / 東アジア / 国際政治 / 安全保障 / 冷戦後 |
研究概要 |
本年度、研究代表者・研究分担者ともにそれぞれ分担事項についての研究を進めた。適宜、研究会を開き、それぞれ分担事項について報告し、討論を行った。あわせて外部からの講師を含めた研究集会を開いた。10月28日には「21世紀のアジア太平洋-国境を越えた協力は進展するか」というテーマで研究集会を開いた。研究代表者が総合司会をつとめ、研究分担者の小寺彰が「新たな情報通信秩序」というテーマで報告した。小寺は、最近の情報通信をめぐる国際協力の動向に触れ、様々な構想が打つ出されている、と指摘した。例えば、1995月5月、ソウルでのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の電気通信産業大臣会議で打ち出された、この地域に情報スーパーハイウェイを作ろうというAPII構想。小寺は、高所得層には便利な通信環境ができるだろうが、低所得層にはどうか、と問題を投げかけ、ソウル会議で、パプアニューギニアの代表がAPIIもいいが、普通の電話がほしい、と発言したことを紹介した。この研究集会での、外部からの講師と報告テーマは次の通りである。林貞行外務事務次官「21世紀のアジア太平洋と日本外交」。山本吉宣・東大教養学部教授「安全保障協力の可能性」。阿部寛治・東大教養学部教授「環境をめぐる国際協力」。1996年2月には、河東哲夫・外務省文化交流部審議官を招いて、「日本の文化交流政策」と題する報告をうかがい、日本の文化交流政策のあり方をめぐって、活発な議論を繰り広げた。こうした研究を通して、アジア太平洋地域における国際協力について、その現状、将来展望についての認識を深めることができた。
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