研究課題/領域番号 |
07402003
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
初瀬 龍平 神戸大学, 大学院国際協力研究科, 教授 (40047709)
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研究分担者 |
月村 太郎 神戸大学, 法学部, 教授 (70163780)
香川 孝三 神戸大学, 大学院・国際協力研究科・教授, 教授 (20019087)
松下 洋 神戸大学, 大学院・国際協力研究科・教授, 教授 (60065464)
アレキサンダー ロニー・ 神戸大学, 大学院・国際協力研究科・教授, 教授 (40221006)
木村 修三 神戸大学, 法学部, 教授 (50153193)
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キーワード | NGO / 開発 / 人権 / 医療 / 労働 / 政治変動 / 国際システム / 政府団体 |
研究概要 |
研究の第2年度である平成8年度には、6月の研究全体の進行状況と今後の方針の確認・検討を行った後、研究分担者は引き続き4つのグループに分れ、それぞれ人間形成及び集団形成としてのNGO活動、NGOと国内各組織の関係、さらに地域的システム、及びグローバルな国際システムにおけるNGOの影響という、4つのレベルからNGOの役割の分析を進めた。また、全体としては、昨年度重点的に行った各種NGOについてヒアリングと事例研究をふまえ、来年度にまとめる研究報告への準備といて、合計3回の全体研究会を開いた。そこでは、国際関係論(10月、2講師)、精神保健論(11月、1講師)、アジア地域研究(12月、1講師)の専門家を講師として招いて、それぞれ国際消費者運動とNGOのアドボカシ-活動(10月)、災害時のNGOと地方自治体の提携関係(11月)、ASEAN諸国のNGOと社会変容についてを主なテーマとして、国際レベルでのNGOの全体的位置づけをさまざまな角度から検討し、報告書の具体的な構成・執筆分担を計画した。 これらの全体研究会をとおして、近年の世界各地のNGO間では、インターネット、人材派遣などを通じてリージョナルな、さらにはグローバルな交流・協力と相互影響が想像以上のスピードで進展しており、NGOの意味付けにおいては、NGOによる援助・協力の与え手、受け手の伝統的社会組織のあり方のほか、このような国際交流の影響の把握も重要であるという新たな認識が、研究代表者・分担者の間で強まった。平成9年度は、これらの新しい認識を踏まえた包括的な最終報告書の完成をめざす予定である。
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