研究課題/領域番号 |
07404007
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 修二 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50025483)
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研究分担者 |
片坐 宏一 東京大学, 理学部, 助手 (70242097)
平尾 孝憲 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00293689)
長田 哲也 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80208016)
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キーワード | クライオスタット / MACSII(マルチアレイ放出回路) / 冷却モーター / 低温屈折率 |
研究概要 |
広波長域低分散分光測光装置(Trispec:トライスペック)の製作は以下に述べるような状況にある。 1)クライオスタット(冷却系) 大型の真空冷却槽を製作して、温度分布の測定を行なった。光学箱の温度は所期の80K以下の温度に達した。 2)エレクトロニクス(検出器系) 複数の種類の検出器を駆動させることが可能なシステムMACSIIの開発を行ないつつある。平成10年5月には完成予定である。 3)メカニクス(駆動系) 市販のモーターを改良して、真空冷却下で駆動するモーターを開発した。ポルテスキャップP430の軸受(2個)をNTNの二硫化モリブデンスパッタのものに交換し、進級冷却下で長時間テストを行ない、実用に耐えることを実証した。また、ウオームホィールを試作した。結局、アルミホイールと、の二硫化モリブデンコートの真鍮のものが有望であることがわかり、実機を製作して試験を行なっている。 4)オプティックス(光学系) 光学系に使用するガラスや結晶19種の低温下での屈折率を測定した。屈折率は低温下では、フッ化物系は大きく、ガラス系は小さくなることがわかった。また熔融シリカはガラス的ではあるが、温度変化に対しては大きな変化を示す。 当初の予定計画に比べて、一年の遅れが生じているが、今年中には実験室において、組み上げることが目標である。
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