研究課題/領域番号 |
07404012
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤原 守 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (00030031)
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研究分担者 |
野呂 哲男 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (30164750)
大隅 秀晃 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (70176882)
岸本 忠史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90134808)
藤田 佳孝 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60093457)
高久 圭二 大阪大学, 核物理研究センター, 助手 (30263338)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 太陽 / ニュートリノ / ガモフ・テラー共鳴 / 二重ベータ-崩壊 / 暗黒物質 / (^3He,t)反応 / SPring-8 / 遠赤外線レーザー |
研究概要 |
本年度は以下に述べる項目での研究、および実験装置整備を行った。 ●大阪大学・核物理研究センターにて、(^3He,t)反応を高分解能スペクトログラフで測定し、太陽ニュートリノ検出原子核^<71>Gaのスピン・アイソスピン応答特性のガンマ線崩壊測定結果をまとめ論文とした。また、^<176>Yb,^<160>Gdについてもニュートリノ吸収断面積を求めるための実験を行なった。 ●原子核分裂反応によってつくり出された不安定原子核トリチウム(E_t=380 MeV)を入射ビームとし、分散整合のイオン光学的手法を巧みに用いた高分解能(t,^3He)反応測定に成功した。この実験はアメリカ・ミシガン州立大学において成功した。核物理研究センターでの(^3He,t)反応との相補的反応測定が可能となった。 ●大塔コスモ地下実験施設が完成した。エレガントV号やCaFシンチレーターを用いた二重ベータ-崩壊、暗黒物質探索のための検出器(エレガントVI号)の整備が進んだ。 ●SPring-8の8GeV電子蓄積リングに貯えられた電子ビームと100〜200μmの遠赤外線レーザー光との正面衝突によって発生する10〜20MeVの指向性の極めて優れたガンマ線を発生させることについての研究をおこなった。遠赤外線レーザーは単位ワット当たりにすれば紫外線レーザーに比べて1000倍以上もの光子を含み、このレーザーを用いて、10^9/秒の良質なガンマ線を発生出来る。光吸収反応後の崩壊ガンマ線を高分解能ゲルマニウム検出器によって測定することによって、原子核のスピン励起の研究は飛躍的に進むことがあきらかになった。
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