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1996 年度 実績報告書

南海トラフ東部(東海地域)海底の二重沈み込み帯とテクトニクス

研究課題

研究課題/領域番号 07404020
研究機関東京大学

研究代表者

瀬川 爾朗  東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)

研究分担者 小泉 金一郎  東京大学, 海洋研究所, 助手 (70107457)
藤 浩明  東京大学, 海洋研究所, 助手 (40207519)
徳山 英一  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (10107451)
末廣 潔  東京大学, 海洋研究所, 教授 (20133928)
藤本 博巳  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)
キーワード南海トラフ / フィリッピン海プレート / 銭州海嶺 / 銭州岩礁 / サブダクション / 二重沈み込み / GPS / 干渉GPS測位
研究概要

本研究は、2年目を終えた。これまでに、干渉GPS測位システムを強化し、精密測位のためのコンピュータ・システムを整備した。本研究の眼目は、南海トラフ東部におけるフィリッピン海プレートの真の沈み込み速度を知ることである。フィリッピン海プレートは、一般には北西の方向へ40〜45mm/年の速度で南海トラフへ潜り込んでいると考えられている。しかし、その東部では、銭州海嶺という南海トラフと平行する顕著な構造があり、プレートのトラフからの潜り込みを困難にしている。一方で、この銭州海嶺の南縁の麓には線状に地震活動の活発な地帯があることが分かり、そこでは重力も強い負の異常があることが分かってきた。これは、銭州海嶺にもサブダクションが生じていることを暗示する。とすれば、この部分での南海トラフからの真の沈み込みは、二重沈み込みの片側だけによるもの、すなわち、銭州海嶺その物の動きを調べれば分かることになる。このような考えの下に、昨年と、今年と2回にわたって銭州岩礁に出かけ、3台のGPS受信機を駆使して干渉測位を行った。その結果、2年目の今年になって、予備的データではあるが、銭州海嶺の速度が得られた。それは、北西方向に25mm/年というものである。予想した通り、フィリッピン海プレートの一般的な沈み込み速度の約半分の速度である。次年度、このことを更に確かめるために現在準備中である。

研究成果

(2件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 瀬川爾朗 他: "銭州海嶺における精密測位(2)" 1996年秋季日本測地学会総会要旨集.

  • [文献書誌] 瀬川爾朗: "海底湧水計の設計、試作、試験" (準備中).

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公開日: 1999-03-07   更新日: 2016-04-21  

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