研究課題/領域番号 |
07404025
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福西 浩 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90099937)
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研究分担者 |
高橋 幸弘 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50236329)
田口 真 国立極地研究所, 南極圏環境モニタリング研究センター, 助教授 (70236404)
渡部 重十 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90271577)
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キーワード | レーザーヘテロダイン分光計 / 音響光学スペクトルアナライザー / 惑星大気 |
研究概要 |
これまでに製作した赤外レーザーヘテロダイン分光計を宇宙科学研究所赤外線モニター観測装置(口径1.3m反射望遠鏡)に取り付けて金星大気を観測する予定であったが、この赤外線モニター装置が不調のため組み合わせる望遠鏡を国立天文台赤外シュミレーター(口径1.5m反射望遠鏡)に変更し、それに合わせた分光器の改造や性能試験を以下のように行った。 1.可視光で金星像をモニターするためのCCDカメラを取り付けた。 2.望遠鏡と分光器の光学結合のためのミラーを付加し、望遠鏡のナスミス焦点に分光器を設置するための架台等を製作した。 3.分光器の主要な調整箇所をリモートコントロールするためのモーターとコントローラを取り付けた。 4.音響光学スペクトルアナライザーの性能試験を行い、所期の性能が出るように修理、調整を行った。 5、太陽光、月光を光源として光学系の調整、性能試験を行った。 金星は1998年3月28日に西方最大離隔となるので、1998年4,5月に東京三鷹の国立天文台に於て観測を行う予定である。観測対象は金星大気中の炭酸ガスによる10.33μm吸収線で、今回は本レーザーヘテロダイン分光計を用いた初の観測であるのでまずスペクトルを取ることを目的とする。得られたスペクトルのS/N、周波数帯域、周波数分解能、輝度温度等を理論的に予測される値と比較し、実験の妥当性を検証する。
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