研究課題/領域番号 |
07404042
|
研究種目 |
一般研究(A)
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
渡会 仁 大阪大学, 理学部, 教授 (30091771)
|
研究分担者 |
文珠四郎 秀昭 大阪大学, 理学部, 助手 (80191071)
樋上 照男 大阪大学, 理学部, 助手 (50143821)
渡辺 巌 大阪大学, 理学部, 助教授 (50028239)
|
キーワード | 高速撹拌法 / 界面吸着 / 界面錯生成反応 / 界面プロトン付加反応 / ピリジルアゾ化合物 / ポルフィリン |
研究概要 |
平成7年度においては、以下の成果が得られた。 (1)高速撹拌法により、ピリジルアゾ化合物の一つである5-Br-PADAPの界面吸着性を検討した結果、トルエンを有機相としたときは吸着は見られないが、ヘプタンを溶媒とすると顕著な可逆的吸着が見られた。また、水相のNi(II)との反応では、ヘプタン系では生成した錯体が完全に界面に吸着するが、トルエン系では錯体の抽出と界面吸着が同時に測定された。 (2)テトラフェニルポルフィリン(TPP)のドデカン溶液と酸水溶液の界面におけるTPPのプロトン付加反応速度をストップドフロー法により測定し、律速過程はドデカン中のTPPの拡散速度であることを見出した。 平成7年度は、主に現有機器である高速撹拌装置とストップドフロー装置を用いて、ピリジルアゾ化合物とポルフィリン化合物の界面反応性を検討した。高速撹拌法は、バルク相の吸収スペクトル変化より吸着量を間接的に測定するものである。したがって、界面化学種の同定には直接的方法を併用する必要がある。そのための方法として、テフロンプレート法と内部反射法を用いた研究を現在行っている。更に、新たに購入した界面反応解析装置による界面緩和法の測定条件を検討中である。
|