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1995 年度 実績報告書

HVIとC型肝炎ウイルスの分子進化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07404043
研究種目

一般研究(A)

研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

五條堀 孝  国立遺伝学研究所, 生命情報研究センター, 教授 (50162136)

研究分担者 池尾 一穂  国立遺伝学研究所, 生命情報研究センター, 助手 (20249949)
舘野 義男  国立遺伝学研究所, 生命情報研究センター, 教授 (00202424)
溝上 雅史  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (40166038)
キーワードHIV / C型肝炎ウイルス / 分子進化 / B型肝炎ウイルス / GBウイルス / 系統樹 / サブタイプ / 塩基置換
研究概要

本研究の目的は、HIVとC型肝炎ウイルスを中心として、その分子進化機構を解明することにある。特に、本年度は、HIVについては宿主内の進化過程を、C型肝炎ウイルスについては、その系統進化的な位置の確定ならびにサブタイプの分子レベルにおける裏付けに関する研究を行った。HIVでは、6人の患者や感染者についてのデータ収集に成功し、その分子進化系統樹を患者ごとに構築することができた。この研究成果は一部まとめも終わり、論文投稿中である。
一方、C型肝炎ウイルスは、その塩基配列に基づく塩基置換数の程度によって主要なクラスターに分類できることを初めて指摘した。そして、現在のサブタイプは、塩基置換数の程度に強く依存するとともに、新しいウイルスの追加によっても多少変動するなど、その定義に柔軟性があることを示した。さらに、C型肝炎ウイルスが、ペスティウイルス、フラビウイルス、植物ウイルス、そして新しく発見されたGBウイルスとどのような進化的関係にあるかを明らかにした。また、肝炎ウイルスとしては、すでによく研究されているB型肝炎ウイルスにも注目し、その血清学的タイプ(セロタイプ)と遺伝学的タイプ(ゲノタイプ)にどのような分子レベル上の関係が存在するかも解明した。
これらの本年度の研究成果は、次年度以降の研究に役に立つものである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ohba,K.: "Classification of hepatitis C virus into major types and subtypes based on molecular evolutionary analysis.21GC01:Virus Research" 36. 201-214 (1995)

  • [文献書誌] Ohba,K.: "Relationships between serotypes and genotypes of hepatitis B virus:genetic classification of HBV by use of surface genes." Virus Research. 39. 25-34 (1995)

  • [文献書誌] Ohba,K.: "Evolutionary relationship of hepatitis C,pesti-,flavi-,plantviruses,and newly discovered GB hepatitis agents." FEBS Letters. 378. 232-234 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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