研究分担者 |
高橋 庸哉 北海道教育大学, 教育実践センター, 助教授 (60236297)
古川 義純 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (20113623)
遊馬 芳雄 北海道大学, 大学院・理学研究科, 講師 (10183732)
上田 博 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80184935)
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研究概要 |
平成7年度に北大低温科学研究所内の低温風洞室に大型垂直人工雲装置(W :1.8m×D :2.4m×H :4.8m)を構築した.この装置本体は外部冷凍機を使用して-25℃まで冷却することが可能で,装置内部は,部分的には-40℃位の実験にも対応できるようになっている.また,装置内は生成させる過冷却微水滴やシ-ディングによって氷晶化させることも可能である. 平成8年度は人工雲装置内での氷晶発生実験を繰返し行った.微小水滴発生装置(アキミスト)のノズル凍結を防ぐことによって,予想以上の過冷却水滴の発生に成功し,初期氷晶の生成に成功した.氷晶の発生量はアキミストの駆動回数を調節することによって,自由に変えられ,細氷状態から氷霧状態に容易に変えられることがわかった.人工太陽灯は視野が広すぎるのでフードか絞り機構を付加するか考慮中である.平成8年度に購入したデータ収録装置のSEA社製MODEL200による氷晶測定プローブ(OAP-2D-GA2)や雲粒測定プローブ(FSSP-100)のデータ収録プログラムの作成に手間どったが,本格的動作可能までやっと近付いたところである. 大型垂直人工雲装置は,低温室内の広いスペースを使用しているため,他の低温風洞室を使用する実験との調節をしながら現在実験が続けられている. (この実験内容を紹介した日本経済新聞1997年2月13日朝刊の切り抜きを新聞掲載報告書として提出した)
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