研究分担者 |
石井 望 新潟大学, 工学部, 助教授 (50232236)
山本 学 北海道大学, 大学院工学研究科, 助手 (20301939)
大鐘 武雄 北海道大学, 大学院工学研究科, 助教授 (10271636)
大宮 学 北海道大学, 大学院工学研究科, 助教授 (30160625)
小川 恭孝 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (70125293)
|
研究概要 |
昨年度まで得られた知見をもとに,ミリ波帯アンテナシステムに関して,本年度は次に示す新知見および成果を得た. (1) コブレーナ導波路を絵電線路とする二周波マイクロストリップアンテナとミキサにより構成される準光学アンテナミキサ素子に関して,IF信号出力に漏洩したRF信号とLO信号を相殺するための配列法を開発し,理論計算と実験の両面からその有効性を確認した. (2) イメージNRDガイドのイメージ面上に切られた横スロットに関して,ガイド上の定在波分布よりスロットの規格化インピーダンスを精密に評価する手法を確立した.また,FDTD法による数値シミュレーションにより,確立した測定法の妥当性を確認した.さらに,モーメント法により規格化インピーダンスを計算するための定式化を行った. (3) ミリ波帯無線LAN用セクタアンテナの構成要素として,バックワード励振スロットアレーアンテナを開発した.スペクトル領域モーメント法による設計法を確立するとともに,XバンドならびにKバンドにおいて検証実験を行い,開発したアンテナの有効性ならびに設計法の妥当性を明らかにした. (4) VバンドにおいてイメージNRDガイドの検証実験を行い,ミリ波帯においても低損失な伝送が実現できることを明らかにした.また,導波間からイメージNRDガイドへの変換器について,実験的にその最適化を行った. 以上,本年度予定していた研究課題について十分な成果が得られた
|