研究課題/領域番号 |
07405020
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
原島 博 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60011201)
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研究分担者 |
苗村 健 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (90292896)
相澤 清晴 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20192453)
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キーワード | 三次元統合画像通信 / 三次元画像 / 三次元物体 / 次世代画像通信 / 画像符号化 / 光線空間 / 多眼画像 / 構造抽出 |
研究概要 |
本研究課題では、三次元統合画像符号化の実現に向けた先駆的な研究、並びにその次世代画像通信への展開を目的としている。本年度は、前年度に引き続き、三次元画像の記述および符号化方式、構造抽出手法、表示方式などに関する検討を進めるとともに、新たに次の検討を行った。 1.三次元画像の入力方式の検討 三次元空間の情報を、三次元画像もしくは光線情報として、いかに効率的に取得(撮影)すべきかという問題について基礎的な検討を行なった。具体的には、既に撮影済みの情報から、光線情報の予測が困難と考えられる視点位置を推定し、カメラをコンピュータ制御して逐次的に撮影を繰り返してゆくことにより、三次元空間の情報を効率的に取得する手法を提案した。 2.三次元画像のカメラパラメータ推定方式の検討 三次元画像を光線情報に交換する際に必要となるカメラパラメータの推定手法について検討し、被写体の構造が未知の場合でも適用可能なアルゴリズムを提案した。そして、提案手法を適用して三次元画像からカメラパラメータを求め、仮想的な視点位置における画像合成を行うことにより、提案手法の有効性を確認した。 3.三次元画像の符号化とリアルタイム復号の検討 光線情報の効率的な圧縮・伝送を目的として、多次元DCTを用いる符号化手法を提案した。そして観察者の視点位置に応じて、必要な光線情報だけをリアルタイムで復号・展開する手法について検討し、三次元空間情報を圧縮・伝送した上でインタラクティブに表示するシステムを開発した。 4.没入型仮想環境における三次元画像の表示方式の検討 三次元スクリーンで観察者を取り囲む「没入型仮想環境」を対象として、光線情報による三次元空間情報の表示を行うアルゴリズムについて検討した。そして、従来のポリゴンモデルによる表示に対して、実画像に基づく提案手法の有効性を示した。
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