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1998 年度 実績報告書

高度修飾リポソームに依る細胞機能制御

研究課題

研究課題/領域番号 07405044
研究機関京都大学

研究代表者

砂本 順三  京都大学, 工学研究科, 教授 (80037811)

研究分担者 奥村 幸久  信州大学, 工学部, 助教授 (40243042)
秋吉 一成  京都大学, 工学研究科, 助教授 (90201285)
キーワード膜タンパク質 / リポソーム / カドヘリン / 細胞間接着 / 酸素電極 / 酸素消費 / ガングリオシド / 細胞刺激
研究概要

1. 脂質膜間タンパク質移行による他細胞膜への膜タンパク質組み込み.マウステラトカルシノーマF9細胞膜上に存在する細胞間接着機能をつかさどる分子であるE-カドヘリンをリポソーム膜上に移行させるのにより適した条件を求めるため,リポソームを構成する脂質種および細胞との相互作用条件を変化させて検討をおこない,現時点において最適と考えられる移行条件を見い出した.またリポソーム膜上から異種細胞へのカドヘリンの再移行の試みとして,カドヘリンを含む細胞膜タンパク質を移行現象を利用して再構成したリポソームとJurkatあるいはB16メラノーマ細胞などマウステラトカルシノーマF9細胞以外の細胞とを相互作用したところ,本来マウステラトカルシノーマF9細胞に対する接着能を持たないこれらの異種細胞とF9細胞との接着がみられた.これはカドヘリンがその接着機能を保持したまま異種細胞膜上に移行したことを示すものであり,これら異種細胞の機能をカドヘリンにより制御することに成功したと考えられる.
2. 糖鎖の関与する情報伝達機構をとおしての細胞機能制御.従来容易でなかった細胞の酸素消費量の測定をリアルタイムかつ定量的におこなうことができる高感度酸素電極を用いることにより,種々のガングリオシド,シアリルコレステロールなどのガングリオシド類似化合物,およびこれらの物質を組み込んだリポソームなどによる細胞刺激時の細胞応答と細胞酸素消費量との関係を初めて明らかにし,細胞刺激の機構の詳細を考えるにあたり重要となる知見を得た.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Sunamoto: "Effective Reconstitution of Cell Membrane Proteins into Liposome" Frontiers in Biomedical Polymer Applications. 73-94 (1998)

  • [文献書誌] T.Ueda: "Direct Monitoring of Respiratory Activity of Cultured Cells by Potential-step Chronoamperometry" Chem.Lett.1245-1245 (1998)

  • [文献書誌] T.Ueda: "Coating of POPC Giant Liposomes with Hydrophobized Polysaccharide" Chem.Lett.417-418 (1998)

  • [文献書誌] K.Yanagihara: "Activation of Human T Lymphocytes by Ganglioside-contaning Liposomes" Glycoconjugated Journal. 印刷中

  • [文献書誌] E.-C.Kang: "Partition of Gangiioside-Reconstituted Liposomes in Aqueous Two-Phase Systems" Bull.Chem.Soc.Jpn.印刷中

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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