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1997 年度 実績報告書

甲殻類の生殖・脱皮高次制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07406009
研究機関東京大学

研究代表者

会田 勝美  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50012034)

研究分担者 河野 迪子  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (70092202)
小林 牧人  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30183809)
鈴木 譲  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40107412)
渡辺 俊樹  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (00272526)
長澤 寛道  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60134508)
キーワードクルマエビ / ペプチドホルモン / CHH / MIH / 脱皮 / 生殖 / cDNAクローニング / 遺伝子発現
研究概要

クルマエビの眼柄からこれまで全7種のCHH族ペプチドを単離し,その一次構造を決定した.さらに一次構造を基にプライマーを設計した後,PCRによりcDNA断片を増幅し,それらをプローブとしてcDNAを単離し,全長の塩基配列を決定した.脱皮周期におけるCHH(Pej-SGP-III)とMIH(Pej-SGP-IV)のcDNAをプローブにして遺伝子発現量をノーザン解析により調べたところ,脱皮期間を通じて大きな発現量の変動は見られなかった.この結果から,これらのホルモンは発現レベルではなく分泌レベルで調節を受けていることが示唆された.また5種類のCHH族ペプチドの抗体を作製し,免疫組織学的手法により産生細胞の存在部位を同定した.その結果,従来のX器官以外の神経分泌細胞においてもこれらのホルモンが産生されていること,さらに一つの細胞が複数のホルモンを産生していることも明らかとなった.これらの細胞における免疫陽性物質は成熟に伴い減少することも示唆された.クルマエビの卵巣からヒデリンを精製し,N末端アミノ酸配列を30残基明らかにした.この配列を基にプライマーを設計し,PCRを行ったところ,肝膵臓のmRNAよりこのアミノ酸配列をコードするcDNA断片を増幅することが出来た.ビテロゲニンが卵母細胞に取り込まれビテリンとなることから,この断片はビデロゲニンcDNAと判断された.卵巣のmRNAからはビテロゲニンcDNAが増幅出来なかったことから,ビテロゲニンの産生部位は肝膵臓であることが判明した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ohira, Watanabe, Nagasawa, Aida: "Cloning and sequence analysis of a cDNA encoding a crustacean hyper glycemic hormone from the kuruma prawn" Mol.Mar.Biol.Biotechnol.6. 59-63 (1997)

  • [文献書誌] Yang, Aida, Nagasawa: "Amino acid sequence and activities of multiple hyper glycemic hormone from the kuruma plawn" Peptide. 18. 479-485 (1997)

  • [文献書誌] Ohira, Watanabe, Nagasawa, Aida: "Molecular cloning of a molt-inhibiting hormone cDNA from the kuruma prawn Penceus japonicus" Zool.Sci.14. 785-789 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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