研究課題/領域番号 |
07407004
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研究種目 |
一般研究(A)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
本庶 佑 京都大学, 医学研究科, 教授 (80090504)
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研究分担者 |
近藤 滋 京都大学, 医学研究科, 講師 (10252503)
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キーワード | クラススイッチ / S領域 / B染色体 / subtraction hybridization / PCR / sequencing / transfection |
研究概要 |
高頻度クラススイッチB細胞株CH12F3に様々な染色体を導入し、クラススイッチ遺伝子再構成を人工ミニ染色体上で検出し、これに必要なDNA領域を確定するためにプラスミッドの作製を行い、このプラスミッドが遺伝子導入された細胞で発現されることを確認した。現在このプラスミッドを持つB細胞株を単離し、クラススイッチ刺激によって実際にスイッチ再構成がおこるかどうかを検索中である。内在性の遺伝子座と区別するために導入した遺伝子には抗体で分別できるようなアロタイプの違いによるマーカーを導入した。一方この細胞株において、実際におこるクラススイッチ領域が特定の遺伝子塩基配列の場所で集中的に起こるのか、S領域内の広範な部位で特異性がなくおこるのかを明らかにするために、約100個の環状に放出されたスイッチ再構成産物DNAを単離し、その塩基配列の決定を行った。その結果、明確に明らかな塩基配列の特異性は見られずかなり広範な領域で再構成が見られることが明らかになった。しかし、その分布はまったくの均等ではなく、かなり幅広い領域の中で部分的な好発部位が検出された。第三にクラススイッチを誘導した際に発現誘導される遺伝子を単離するために新しいsubtraction hybridization法を開発した。この方法は、酵素分解によって引かれるべきDNAを分解し、残されるべきDNAをPCRで増幅回収するという原理によるものであり、現在この方法を用いて、多数のクラススイッチに際して発現誘導される遺伝子の単離を行っている。
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