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1997 年度 実績報告書

臓器相関からみた燕下機能と呼吸調節に関する集学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07407016
研究機関順天堂大学

研究代表者

福地 義之助  順天堂大学, 医学部, 教授 (80010156)

研究分担者 松瀬 健  東京大学, 医学部, 講師 (90199795)
植木 純  順天堂大学, 医学部, 助手 (50203427)
蓮沼 紀一  順天堂大学, 医学部, 講師 (10208473)
高橋 英気  順天堂大学, 医学部, 講師 (90216747)
キーワード燕下機能 / PETスキャン / 燕下中枢 / ビデオフルオログラフィ / マノフルオログラフィ / 燕下誘発テスト / 全身性硬化症 / 燕下性肺炎
研究概要

燕下機能評価法の体系化を、これまでの研究成果を組み込んだ形で完成させる作業に重点をおき、次のような成果が得られた。
1)燕下運動の中枢局在がPETスキャンによって確認され、複数部位の関与があることが判明した。これにより、MRIによりこれらの責任部位の病変を同定し臨床評価を加えることの意義が明らかになった。2)ビデオフルオログラフィ(VF)に咽頭・食道入口部の3点の圧測定を同期的記録するマノフルオログラフィ(MF)のシステムが完成した。これにより健常若年者の燕下生理機能が詳細に研究された。燕下障害例の圧動態の異常から、その是正に最適な手術方法を選択する道が開かれ、症例が蓄積させてきた。3)燕下誘発テスト(SPT)の経時的測定により燕下障害の重症度の客観的評価が可能となり、燕下リハリビリの効果判定、摂食リスクの判定に有用であることが確認できた。4)全身性硬化症(SSc)に好発する食道機能異常による燕下性肺炎(APN)の前向き研究が終了した。60例のSScの中でAPNは7例(11.7%)に観察されたのに対し、SLEや慢性関節リウマチでは皆無であった。APNがSScの予後に相当な影響を及ぼすことが示された。胸部CTで計測される食道横経を反映する食道スコアが大きいものは誤燕を生じるリスクが高いことが判明した。この食道スコアは食道病変の進展度や肺機能の低下度とも相関し、SScの肺病変評価に有用であると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Teramoto, T.Matsuse, Y.Fukuchi et. al: "Influence of 11-year treatment period on responses to antichclinergic inhalation in patients with chronic obstructive pulmonary disease" Current Therapeutic Research. 58. 78-87 (1997)

  • [文献書誌] S.Teramoto, T.Matsuse, Y.Fukuchi et al.: "Effects of chronic cigaratte smoke inhalation on the development of senile lung in senescence-accelerated mouse" Research in Experimental Medicine. 197. 1-11 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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