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1996 年度 実績報告書

皮膚におけるT細胞の胸腺外分化についての発生学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 07407024
研究機関東京大学

研究代表者

玉置 邦彦  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (30010432)

研究分担者 朝比奈 昭彦  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50202601)
中村 晃一郎  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60175502)
キーワードT細胞 / 胸腺外分化 / 皮膚 / マウス
研究概要

マウス皮膚の真皮に新たに見出されたdermal Thy-1^+ deudutic cellsはCD45^+であり、γδTCR,Vγ_3TCRを発現している細胞が含まれている。この細胞の由来を発生学的に検討することから開始された研究であるが、これまでに以下のことが明らかにされている。
C57Bl/6およびC3Hマウスにおいては、マウス胎仔の表皮シート、真皮シートを作成し、Thy-1,CD3,αβTCR,γδTCR,Vγ_2TCR,Vγ_3TCR,Vδ_4TCRの発現を螢光拡体法によって検討した結果、表皮内には16日目胎仔で多数のαβTCR^+cell、極めて少数のVγ_3TCR^+cellが存在する。αβ^+cellは胎仔期に漸減し、新生仔期以後では稀にしかみられなくなる。Vγ_3^+cellは次第に増数し、生後14日目にピークに達する。これらの細胞は形態学的には類円形から樹枝状と変化する。真皮では16日目胎仔で多数のαβ^+cell,Vγ_3^+cell,Vδ_4cellがみられるが、これらは胎仔期に減少する。Vγ_2^+cellは表皮内で新生仔以後に出現する。胎仔皮膚の垂直切片を用いた検討でも同様の結果が得られた。16日目以後の胎仔などの表皮、真皮のリンパ球をFACScauで解析したところCD45^+cell,Thy-1^+cell,αβ^+cell,γδ^+cellについてはシートで得られたと同様の結果が得られた。
ル-クトランスジェニックの成獣皮膚には多数のリンパ球浸潤より成る病変がみられる。病理組織学的には表皮内でのポートリル微小膿瘍数似の所見がみられたが、これらはαβ^+cell,Vγ_3^+cell,Vδ_4^+cellなどより成っていた。真皮でVγ_3^+cell,Vγ_2^+cell,Vδ_4^+cell,αβ^+cellなどの多様なリンパ球浸潤が認められた。
胎仔皮膚でのVβ,Vγ,sgmitのusage,RAG-1,RAG-2の発現などについて更に検討を進める予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Tamaki et al: "ldentification and characterization of novel derucel Thy-1^+-antigen bearing dendritic cells in murine skin" J Invest Deuwatol.106. 571-576 (1996)

  • [文献書誌] N.Yasaha,K.Tamaki et al: "Expression of cutaneous lymphocyte-associated antigen defined by monoclonel antibody HECA-452 on human langelas cells" J Deum.Sci.11. 19-27 (1996)

  • [文献書誌] M.Furne,K.Tamaki et al: "lnterleukin-1 but not tumor necrosis factor α synergistically apreplic granlogte-macrophage colory stimulatiy factar induced B7-1 expression of min loghe cell" Brit J Deum.135. 194-198 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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