研究課題/領域番号 |
07407026
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西村 恒彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70237733)
|
研究分担者 |
清家 裕次郎 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
奥 直彦 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
橋川 一雄 大阪大学, 医学部・附属病院, 助手 (70281128)
植原 敏勇 大阪大学, 医学部・附属病院, 講師 (80243202)
楠岡 英雄 大阪大学, 医学部, 助教授 (00112011)
|
キーワード | 代謝受容体機能 / SPECT / PET / 心筋機能不全 / 拡張型心筋症 / β-blocker |
研究概要 |
本年度は心筋代謝・受容体機能を反映するトレーサを用いて心不全モデルにおけるオートラジオフラフィによる基礎的検討に加え、SPECT、PETを用いて臨床計測により心筋機能不全の病体解明および治療効果の判定法としての評価に関し引き続き取り組んだ。基礎的検討としては従来の灌流心の手法を用いてトレーサ動態を明らかにした^<123>I-BMIPP(ヨード脂肪酸)、^<99m>Tc-nitroimidazoleを用いた。自己免疫性心筋性モデルおよび心筋症モデルの進展過程における代謝および酸素欠乏部位の画像化の役割を明確にした。さらにカルシウム・イオンチャネルイメージングによりイオンホメオスタシスとの関連で病体解明の行える可能性も示唆した。臨床応用に関しては大阪大学および関連病院を含めた^<123>I-MIBGによる多施設共同研究から心筋摂取率、心筋洗い出し率が心不全における交感神経機能を反映し、かつβ-blocker療法の可否および効果判定に有用なことを明確にした。また、心不全における心筋代謝イメージングとして^<18>F-FDG心筋PETと^<123>I-BMIPP心筋SPECTを同一症例で対比しながら障害心筋における重症度評価、予后判定における有用性について検討を加えつつある。本年度は移植医療が現実のものとなりつつありこの意味において本研究は時代の要求に合致するものである。
|