研究課題/領域番号 |
07407046
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
橘 政昭 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70129526)
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研究分担者 |
朝倉 博孝 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50175840)
中村 薫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10146673)
馬場 志郎 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (00051889)
村井 勝 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90101956)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 進行性尿路癌 / 機能温存治療 / 転写因子抑制 / MAGE / Apoptosis / 腫瘍特異的免疫治療 |
研究概要 |
進行泌尿器科癌の治療として、従来より各種臓器摘出を含む大量の癌細胞の除去と術前あるいは術後の抗ガン化学療法および放射線照射が現状における最も有効な抗ガン治療として選択されているのが現状である。しかしながら、これら集学的治療は正常な生理機能を犠牲にし、かつ患者に多大なる侵襲を強いるにも拘らずその最終的な治療成績は必ずしも満足し得るものではない。 このような現状にあって、これら進行泌尿器科癌の長期治療成績と術後の患者QOL(quolity of life)を考慮した際、現状において日常的に行われている治療がはたして最適な治療方法の選択であるか否か明確な結論を導き出せない。このような現実に直面して最近、最終的な患者予後に本当に寄与する最少限度の侵襲性をもって治療選択を行おうとする考えが台頭し、従来ともすれば拡大傾向にあった手術あるいは手術範囲を極力縮小したり、術後の抗ガン化学療法の適応についてもより慎重な適応がなされるべきだとする意見も少なくない。 これら縮小手術あるいは侵襲を最小限にした治療選択の目安は癌細胞自身のもつ細胞生物学的特性を充分に把握した上でその決定が成されるべきであるが、現在のところこれら指標も充分には確立されたものとはなっていない。 本研究においては、癌における腫瘍異質性および増殖性に基づく癌細胞の細胞生物学的予後因子を指標として治療方法の選択・決定を行い、予後不良群に属する症例を対象に、手術治療としては極力縮小した方法を選択し、かつ抗ガン化学療法によらない生理活性物質あるいは免疫学的手法を中心とした副作用を減弱した手法を開発し、泌尿器科進行癌の機能温存・最小侵襲性治療方法の確立を目指した。
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