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1996 年度 実績報告書

唾液分泌の分子機構とシグナル伝達

研究課題

研究課題/領域番号 07407051
研究機関東京歯科大学

研究代表者

下野 正基  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00085771)

研究分担者 水口 清  東京歯科大学, 歯学部・法歯, 教授 (00133380)
橋本 貞充  東京歯科大学, 歯学部・病理口腔病理, 講師 (10201708)
井上 孝  東京歯科大学, 歯学部・病理口腔病理, 助教授 (20125008)
キーワード唾液分泌 / 腺房細胞 / connexin / 免疫組織化学
研究概要

本研究の目的は唾液分泌のメカニズムを、シグナル伝達・遺伝子レペルでの唾液蛋白合成およびそれらのsorting、分泌顆粒の細胞内輸送・開口分泌時の膜癒合という一連の現象を分子レペルで総合的に研究することである。
唾液腺における分泌機構のためのシグナリング機能を有するギャップ結合はconnexinと呼ばれる蛋白によって構成されている。それぞれの臓器・組織には異なるconnexinが存在することが知られている。我々は、western blotting法、免疫組織化学および免疫細胞化学的方法を用いて、腺房細胞間にはconnexin26とconnexin32が、筋上皮細胞間にはconnexin43が存在することを明らかにすることができた。このことは腺房細胞における唾液分泌のためのシグナル伝達にはconnexin26および32が、筋上皮細胞の収縮のための情報伝達にはconnexin43が関与していることを示唆している。これらの結果はThe 10th European Anatomical Congress(Acta Anatomica,152(4):345,1995)において報告し,J Histochem Cytochem,44(1):49-56,1996およびEurop J Morphol,34(3):197-202,1996に発表した。現在、腺房細胞間に存在するconnexin26と32の機能の違い、唾液腺の発育過程におけるconnexinの発現・局在について検索中である。また、amylaseやcathepsinDの分泌顆粒へのsortingに関する免疫細胞化学的ならびに共焦点レーザー顕微鏡による観察結果についてもThe 10th European Anatomical Congress(Acta Anatomica,152(4):292,1995)において発表した。分泌刺激分離腺房を用いて、唾液分泌にともなうactin filamentおよびタイト結合の動態について検索した結果、腺腔構造やタイト結合の局在がダイナミックに変化することを確認した(論文投稿準備中)。さらに、synaprophysin、などの膜癒合関連蛋白の免疫組織化学的局在、唾液中に含まれているproline-rich protetin(PRP)、statherin、cystain、amylaseなどの遺伝的多型についての検討も引き続き行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Shimono,et al.: "Connexin expression in the salivary glands" European Journal of Morphology. 34. 197-202 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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