研究分担者 |
東 みゆき 順天堂大学, 医学部, 助手 (90255654)
朝倉 節子 獨協医科大学, 医学部, 助手 (60296134)
塩田 芳美 獨協医科大学, 医学部, 助手 (40285862)
篠原 真 獨協医科大学, 医学部, 助手 (10245102)
佐々木 忠昭 獨協医科大学, 医学部, 講師 (40225876)
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研究概要 |
1. 難治性口腔粘膜疾患とくに口腔粘膜癌における免疫学的研究 口腔偏平上皮癌由来細胞株を標的とし、CDDP,5FU,PEP,BLMなどの化学療法剤で前処理して、CD3LAK細胞の細胞障害活性をみると、薬剤の種類により活性の変化が異なり、腫瘍細胞上のHLA class I,II抗原の発現も変化した。LAK養子免疫療法後の末梢血ではCD11b,CD16,CD56などのNK細胞標識が増強した。 2. 難治性口腔粘膜疾患におけるCostimulatory分子を介する免疫反応研究 ハプテン誘導マウス接触性皮膚炎のモデルでは感作後の皮膚にランゲルハンス細胞にCD86の発現増強、CD80,CD86共陽性細胞の増加がみられ、抗CTLA-4抗体の投与による反応の抑制がみられた。 3. 難治性口腔粘膜疾患の予後に関する研究 口腔粘膜の偏平上皮癌では、臨床的諸要因、病理組織学的諸因子を多変量解析した結果、腫瘍浸潤様式、T分類、治療方法の3因子が独立した予後規定因子であることが明らかになった。 その他の口腔白板症などの口腔前癌病変、口腔偏平苔癬などの前癌状態関連疾患についても研究した。 4. 難治性口腔粘膜疾患の病態分析に関する研究 とくに高齢者で頻度が高く、難治性でもあるシェーグレン症候群と口腔乾燥症について病床病態を解析したが、その両者の鑑別ではシェーグレン症候群の診断基準が問題である。そこでシェーグレン症候群研究会での集積検討症例823例を対象に、診断基準改訂案に基ずく診断の感度、特異度、精度の検定を行い、改訂試案の種々の問題点の再検討、日本シェーグレン症候群研究会の討議を経て、改訂診断基準を完成させた。
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