研究課題
基盤研究(A)
昨年度に引き続き、A/J系マウスの胎仔口蓋を使用した器官培養(浮遊回転培養)法を利用してビタミンの口蓋癒合期における組織への直接作用の検討を行った。中でも葉酸について今年度新たな知見が得られた。方法は従来と同じく、A/J系マウスの胎仔口蓋を使用した器官培養を胎齢13.5日から72時間行うことにより、口蓋突起の癒合を母体外で経時的に観察した。その結果、口蓋突起の癒合部分の長さは葉酸においても、対照群の0.36【.+-。】0.37mmに対して、葉酸濃度10μg/mlで0.74【.+-。】0.28mmと有意に増加した。また口蓋の癒合率については、対照群の60%に対して0.1μg/mlの濃度では85.7%、1.0μg/mlでは85.2%、10μg/mlでは100%と有意に癒合率の上昇が認められた。これらの成果は、これまでの他のビタミンに関する研究成果と共に論文として掲載された。
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