研究課題/領域番号 |
07407065
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
神辺 眞之 広島大学, 医学部, 教授 (70034139)
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研究分担者 |
木村 俊樹 広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (00253104)
森下 和彦 広島大学, 医学部, 講師 (60239647)
山岡 和子 広島大学, 医学部附属病院, 講師 (10034183)
大島 哲也 広島大学, 医学部, 助教授 (40233100)
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キーワード | アンギオテンシン変換酵素 / 遺伝子検査 / ストレス / 発病予知検査 / ドパミン / D1レセプタ / スポーツ / PCR |
研究概要 |
今年度は3年間続けた本研究の最終年になる。「健康医学における検査法の体系化」について集大成する年である。 健康を維持・管理するための検査法として、発病予知検査に関して、各種遺伝子検査の開発をした。今年度は特に血管作動物質であるアンギオテンシン変換酵素の遺伝子多型性に関する検査法を確立し、高血圧症との関係について実際に臨床研究を行い、欧文医学雑誌に報告した。さらに、骨粗鬆症に関するビタミンDレセプタの遺伝子多型性の検査法を確立するとともに、その検査法を応用して高血圧症とビタミンDレセプタの遺伝子多型性との関係について臨床研究を行った。 今年度は、ストレスの検査についても副腎ホルモン系の検査法を高速液体クロマトグラフィ(HPLC)法を用いて確立するとともに、自律神経系の交感神経由来のドパミンのD1レセプタの心筋細胞の存在を遺伝子検査を利用して実証し、国際学会で発表した。 更に、健康の増進、発病予防を目的にスポーツの活用を視野に入れ、スポーツにより人間の血液成分がどのような変動をするかを研究し、その一部を邦文医学雑誌に報告した。 スポーツと検査については、特に従来いわれているスポーツによって変動する血液成分以外の成分、Mg^<2+>などの電解質の変動などの新知見を得た。また、適当量のスポーツが凝固・線溶系の調節に関係している知見も得たので、高血圧症の予防、脳血栓の予防法としてスポーツ(運動)療法の可能性を検討しようと計画している。
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