研究課題/領域番号 |
07407077
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研究種目 |
一般研究(A)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
行岡 秀和 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (80117986)
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研究分担者 |
藤森 貢 大阪市立大学, 医学部, 教授 (60046919)
立川 茂樹 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (20128739)
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キーワード | 肺循環 / 吸入麻酔薬 / 内皮由来弛緩因子 / プロスタグラディン |
研究概要 |
吸入麻酔薬ハロセン使用下に犬分離肺循環回路を確立し、低酸素換気や腫瘍壊死因子、血小板活性化因子などの各種薬剤の肺影響に及ぼす影響を以前に検討した。本研究では、吸入麻酔薬の肺循環に及ぼす影響を検討するため、静脈内麻酔薬ペントバルビタールにより実験系を作成する必要がある。ペントバルビタールは吸入麻酔薬と比較して、一定した麻酔深度を得ることが困難であったが、開胸操作中および実験中を通じて、安定した体および肺血行動態を得るためのペントバルビタール投与量を決定した。現在、ハロセンおよびイソフルレンをレシピエント犬の左肺下葉から経気道的に吸入させ、肺循環動態および肺内シャント率の変化を測定し、検討中である。 ハロセン麻酔下では、シクロオキシゲナーゼ阻害薬であるibuprofenがレシピエント犬の左下葉肺動脈圧およびドナー犬の肺動脈圧を上昇し、内皮由来弛緩因子(EDRF)合成阻害薬であるN^G-nitro-L-arginine(L-NNA)がドナー犬の心拍出量および心拍数を減少させ、血圧を増加させることをすでに報告した。さらに本研究では、吸入麻酔薬とEDRFおよびシクロオキシゲナーゼ代謝産物との相互関係を検討することを目的とするため、L-NNAやibuprofenの、静脈内麻酔薬下における体および肺血行動態さらに肺内シャント率に及ぼす影響を検討中である。
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