| 研究概要 |
本年度は,オントロジーを有限順序集合として定義し,類似性の概念を導入するためにオントロジーに位相を定義した.これに基づき,すべての開集合からオントロジーを得る手続きを開発した.
しかし,この手続きは,開集合の差集合が単一集合かどうかの神経質な判定を含んでいる.現実世界のデータに対しては,すべての開集合が観測されると考えることはできないので,この手続きをそのまま適用することはできない.
そこで,この手続きをもとにより現実的なオントロジー作成手続きを得るために,INSPECテープの抄録文からオントロジーをつくることを試みた.その結果得られたオントロジーは,良質なものではなかったが,その原因は,常識的な事項が抄録文にはかかれていないことによるものであることがわかった.したがって,EDR電子化辞書の概念体系等を補足することにより,実用に耐えるオントロジー作成法を得ることが可能である.
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