研究概要 |
本研究では比較的小規模な1テラバイト程度のコモデイティアーカイブ装置を並置し、次世代に必要とされるペタバイト級超大規模ア-カイバ機構の為の方法論を確立することを目的とする。数百から千台程度の要素ア-カイバの並列駆動並びにその上でのファイル配置、ファイルマイグレーションは全く未知の領域であり、高性能なファイル管理手法を開発する。 本年度は並列ア-カイブシステム実現可能性について詳細に検討を行なった。ハードウエア的に可能なマイグレーション方式とその実現方式を明らかにするとともに、その為のコストならびにマイグレーション性能を算出するために,まず,100〜1000台の要素ア-カイバから成る並列ア-カイブシステムアーキテクチャの概念設計を行なった。この概念設計に基づき、多数台の要素ア-カイバ群に対するアクセス頻度情報に基づくア-カイバ間適応的テープマイグレーション方式の検討として,マイグレーション駆動条件ならびに閾値の決定方式、マイグレーション対象テープの決定方式、マイグレーション対象テープの転送先ア-カイバ決定方式などの検討を行なった.さらに,大量データ高速入出力を実現する為の要素ア-カイバ並列駆動方式の検討を行なった.つまり,並列度は当該アクセスデータ量、並びに要素ア-カイブロボディクスに於けるアクセス性能より決定できる。並列駆動は一つのアクセスの性能を向上させるが,並列度を上げるとファイルアクセス間の相互干渉が増加することとなるため、並列駆動の有効な領域を明らかにした。 以上の方式について、検討項目についての詳細な評価を行うためのシミュレータを本年度購入した並列処理環境システムを用いて作成した.
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