研究課題/領域番号 |
07408008
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高木 幹雄 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30013113)
|
研究分担者 |
根本 利弘 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (20272510)
喜連川 優 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40161509)
|
キーワード | ア-カイブシステム / 並列処理 / 負荷分散 / テープマイグレーション |
研究概要 |
比較的小規模な1テラバイト程度のコモディティアーカイブ装置を並置し、次世代に必要とされるペタバイト級超大規模ア-カイバ構成の為の方法論を確立することを目的とする。数百から千台程度の要素ア-カイバの並列駆動並びにその上でのファイル配置、ファイルマイグレーションは全く未知の領域であり、高性能なファイル管理手法を開発する。 本年度は、前年度に購入した並列処理環境システム上のシミュレータを拡張し、並列ア-カイブシステムにおけるマイグレーション方式についてより詳細な検討を進めた。各要素ア-カイバのアクセス頻度情報をそのア-カイバがもつテープドライブ装置数によって決定されるアクセス処理性能により正規化し、この正規化されたアクセス頻度情報に基づくマイグレーション対象テープの決定方式、マイグレーション対象テープの転送先ア-カイバ決定方式の検討を行った。テープドライブ装置の故障に応じて動的に要素ア-カイバのアクセス処理性能を変更することで、要素ア-カイバ内のテープドライブ装置が故障した場合でも自動的にテープを再配置し、性能を損なうことなく動作することが可能であるア-カイブシステムの実現可能性を明らかにした。さらに、大規模なア-カイブ装置を必要とする代表的なアプリケーションである地球環境データベースシステムにおけるファイルサイズ、各ファイルへのアクセスパターンなどを用いた評価を行い、並列ア-カイブシステムを現実のアプリケーションに用いた場合の有効性を明らかにした。
|