研究課題
一般研究(A)
エアロゾルゾルデの改良を行ない、従来のものに比して格段に軽量なものを作ることが出来た。このゾンデの屋外テストとして、1995年の12月から1996年の3月にかけてノルウェーで行なわれた北極成層圏のオゾン・エアロゾル観測に使用した。結果はきわめて良好であり、以後成層圏観測用に使用できるとの結論をえた。これを受けて、1996年にインドネシアで、気球の放送オペレーションや気球からの信号を受信するための種々の施設の状況を点検することを兼ねて予備観測を行なう。また、エアロゾルの直接採集に基づいてオゾンの消長に与えるエアロゾル表面反応の影響を調べる準備も平行して行なっており、エアロゾルの形状観察などについては航空機観測によって得られた試料や中国大陸で行なわれた気球観測によって得られた試料を利用し、観察手法の開発・確立を行なっている。現段階では、硫黄化合物などについてはきわめて良好な結果が得られており、インドネシアでの直接採集が成功すれば硫黄化合物の有無を中心とした検討は充分に行なえるとの見通しをえた。インドネシア上空でのエアロゾルの直接採集を目的とした回収気球の制作を平行して行なっている。現時点では、次年度の観測に充分対応できるとの見通しをえている。
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