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1995 年度 実績報告書

神経細胞死とそれを防御するトランスポーター種とその機序

研究課題

研究課題/領域番号 07408024
研究種目

一般研究(A)

研究機関大阪大学

研究代表者

遠山 正彌  大阪大学, 医学部, 教授 (40028593)

研究分担者 金銅 英二  大阪大学, 医学部, 助手 (50273636)
古山 達雄  大阪大学, 医学部, 助手 (20238702)
島田 昌一  大阪大学, 医学部, 助教授 (20216063)
和中 明生  大阪大学, 医学部, 助教授 (90210989)
キーワードグルタミン酸 / 防御機構 / オスモライト / トランスポーター / 神経細胞死
研究概要

ラット網膜中心動脈の選択的結紮による虚血モデル動物の作製方法を確立し、一過性の網膜虚血後、時間経過を追ってグルタミン酸トランスポーター(GLAST)、オスモライトのトランスポーターであるミオイノシトールトランスポーターの遺伝子発現調節をin situハイブリダイゼーション法やノーザンブロット法により検討した。また同時にグルタミン酸トランスポーターの蛋白の局在及びその量を観察するため、免疫組織化学法やウェスタンブロット法を併用した(島田)。その結果虚血網膜ではグルタミン酸トランスポーターのうちGLASTmRNAが急増した。しかしグリシンおよびGABAトランスポーター(GAT1)には殆ど変化が見られない。
GLASTはグリア細胞の一種であるミューラ細胞に局在し、GLASTの蛋白発現部位は虚血による細胞死の進行する部位に対応して発現が移動していることも明らかとした。また脳虚血や脳浮腫に陥った脳の動物ではミオイノシトールトランスポーターmRNAの急増が認められた。主にニューロンにその変化を認めた。また、腹腔に高NaCl負荷を与えた動物脳でもミオイノシトールトランスポーターmRNAの増加が認められたがその部位は脳内では限られた部位で特に小脳に強かった。この事実は小脳が外界からの浸透圧負荷に極めて敏感な部位であると共にそれに対してミオイノシトールトランスポーターを用いて対処していることを示す。グリシン、GABA、タウリン等他のトランスポーターの一過性虚血における遺伝子発現の変化も検討し、GLASTの発現パターンと比較した(金銅)。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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