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1995 年度 実績報告書

「アジア・太平洋圈」文明の構築をめざして-相互認識を通しての共通の価値観の模索-

研究課題

研究課題/領域番号 07409004
研究種目

一般研究(A)

研究機関大阪外国語大学

研究代表者

赤木 攻  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (10030157)

研究分担者 秋田 茂  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10175789)
村山 裕三  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (20239552)
松田 武  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (20093495)
桑島 昭  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030128)
西村 成雄  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030160)
キーワードアジア太平洋圈 / アジア間貿易 / 「アジア太平洋地域」関係機関 / 冷戦後の安全保障問題 / APEC / 文明の「融合」 / H-NET / インターネットと地域研究
研究概要

1.第一年次は、「アジア太平洋圈」概念の歴史的検討に重点を置いた。近年注目されている、アジア経済史研究の専門家を交えた研究会を継続的に開催し、特に「戦間期」1920年代-30年代のアジア国際関係史を、「アジア間貿易」論、アメリカ外交史、イギリス帝国史、世界システム論の観点を交えて、多角的に検討した。1996年4月に、ワークショップ「アジア国際関係史の新地平を求めて」を開催し、討議内容を本にまとめて出版する。
2.日本国内の主要な「アジア太平洋地域」関係機関を訪問し、各機関の設立の経緯・活動内容・特色などを聞き取り調査し、国際交流の現場で、「アジア太平洋」概念がどのように理解され活用されているのか、その実態を明らかにした。調査内容は、外国の研究機関を含めて『大阪外国語大学・アジア太平洋論叢』6号に掲載した。
3.一体化が進む「アジア太平洋圈」の現状を、国際政治・安全保障問題と、経済の自由化問題・「APEC論」を中心に議論する研究例会やワークショップを開催した。1996年3月には、シンポジウム「東アジアとアセアンをめぐる国際関係-その歴史的展開と展望」を開催した。そして、経済統合と冷戦後の安全保障問題の連関性を今後の研究過程で重視すること、文化・文明の「融合」問題を第二年次に重点的に検討することにした。
4.インターネットを活用した「アジア太平洋地域研究」を推進するため、人文・社会科学系でアメリカ最大のコンピュータネットワーク組織である、H-NET(本部: ミシガン州立大学)と学術提携協定を結んだ。H-NETの協力によって、大阪外国語大学アジア太平洋研究会のホームページを開設し、科研プロジェクトを始めとする従来の研究成果を、海外に向けて情報発進する試みに着手した。1996年6月には、H-NET幹部を招いて、インターネットと地域研究をめぐるワークショップを実施する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 赤木攻: "調査報告・「アジア太平洋地域」関係機関の紹介" 大阪外国語大学・アジア太平洋論叢. 6号. -34 (1996)

  • [文献書誌] 松田武: "アメリカ外交の民主的統制-アメリカ外交と議会-" 大阪外国語大学・アジア太平洋論叢. 6号. -25 (1996)

  • [文献書誌] 秋田茂: "‘Gentlemanly Capitalism',Intra-Asian Trade and Japanese Industrialisation at the Tum of the Last Gentury" Japan Forum. 8(1). 52-67 (1996)

  • [文献書誌] 西村成雄: "中国歴史空間への再認識と「世界システム」" シンポジウム「歴史学と現在」. 281-319 (1995)

  • [文献書誌] 村山裕三: "アメリカの経済安全保障戦略-軍事偏重からの転換と日米摩擦-" PHP研究所, 238 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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