研究課題/領域番号 |
07409008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
原岡 一馬 久留米大学, 文学部, 教授 (40039178)
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研究分担者 |
中島 洋子 久留米大学, 医学部, 講師 (20279235)
野口 房子 久留米大学, 医学部, 助教授 (40268834)
安永 悟 久留米大学, 文学部, 助教授 (60182341)
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キーワード | 老人 / 日常生活・態度 / 生き甲斐満足度 / 知的低下傾向 / 横断的研究 / 縦断的研究 |
研究概要 |
本研究は、社会心理学の研究者が教育心理学、看護学の専門家と協力し、さらに、地域の医師や保健婦、栄養士と連携を摂り、老人の日常生活における行動と態度を調査し、また、知的精神機能検査を行い、現実の老人の問題を把握して、老人の知的低下を予防しようとする実践研究である。 ここで行った調査結果と調査結果の関係を分析してみると、知的低下は年齢が高まるにつれ進んで行くが、自分で目標を持ち、自己有用感をもち、心に張りをもって、新しいことに取り組み、積極的に生き、生き甲斐満足度を持つことが知的低下を止めるのに有効であると考えられた。この結果は、第5回アルツハイマー関連病の国際学会に発表した。 また、知的低下傾向のある老人を定期的に訪問し、本人の家庭での状況や家族関係の状況を把握するよう努め、それぞれのケースに対応する訪問指導を行った。数個のケースでは、訪問指導によって早期に問題を見出し、効果を上げることができた。しかし、訪問指導は継続中でその過程にあり、具体的な効果的アプローチの方法については検討中である。また、家族および地域の理解と支援についてのアプローチも極めた大切であることがケーススタディからわかった。 さらに、これらの結果を実践活動に生かすため、地域のボランティア組織と連携して、陶芸教室や囲碁教室、大正琴教室、社交ダンス教室などを作ってもらい、地域と協力してボケ予防システムづくりを目指したアクションリサーチへと進みつつある。
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