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1997 年度 実績報告書

情報処理系としての神経系進化の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07409009
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

山森 哲雄  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (80260206)

研究分担者 小峰 由里子  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (90280586)
小池 智  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (30195630)
キーワード長期記憶 / 小脳LTD / 遺伝子発現 / Jun-B / 脳進化
研究概要

我々は、小脳LTD下での最初期遺伝子発現を見いだしたが、更に、その下流にあり、LTDを引き起こす共刺激によって発現が誘導される遺伝子群を探索し、その分子的実体を解明することを目指している。その為に、小脳プルキンエ細胞において、LTDを引き起こす平行線維と登上線維のプルキンエ細胞への共刺激によって活性化される遺伝子群の同定とその機能のシナプス再編成に果たす役割の解明、更に、そのような遺伝子の発現様式を生理的な学習条件下で調べることを具体的な目標としている。この目標に沿って本年度は、以下の成果を得た。
1)小脳プルキンエ細胞への共入力特異的なc-Fos/JunBの遺伝子発現を実際の生体内で検証し、平行線維をAMPAで代替したもの、更に、登上線維の共刺激平行線維と登上線維との共刺激で確認したが、上記の刺激条件下で最初期遺伝子に引き続いて小脳プルキンエ細胞に於いて発現する遺伝子群の探索を理化学研究所グループと共同研究として進め、幾つかの新規遺伝子を得た。その副次的成果として、従来報告されていない、ラット脳神経系に特異的に発現する、新しいタイプのRNA分子種を発見した。
2)理化学研究所の伊藤正男チームと共同でJun-B遺伝子のLTDにおける役割を調べた。
3)運動学習下での遺伝子発現の手始めとして、顆粒細胞と下オリーブ核でのc-Fos遺伝子の発現を確認した。
大脳皮質領野特異的に発現する遺伝子の解析は、具体的進展をみせ、また、サイトカインの神経系における進化を解明するプロジェクトに着手することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fujiwara, et al.: "Interaction of HPC-1/syntaxin 1A with the cytoskeletal probin tubulin." Bioch.Biophy.Res.Commun.231. 352-355 (1997)

  • [文献書誌] 山森哲雄: "伝達物質の選択機構" 神経精神薬理(200号記念集号). 200. 69-76 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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