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1995 年度 実績報告書

連続磁気刺激による高次機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07409012
研究種目

一般研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

杉下 守弘  東京大学, 医学部(医), 教授 (10114513)

研究分担者 高山 吉弘  東京大学, 医学部(医), 講師 (20250201)
キーワード連続磁気刺激 / 磁気刺激 / 高次機能 / 眼球運動 / 言語 / 視覚
研究概要

1、実験システムの完成
外部刺激よりの提示装置ならびに連続磁気刺激装置をコンピュータにて制御する方法を確立した。また、文字刺激・線画刺激などをコンピュータ上で作成し、それをプロジェクターで提示する方法も確立した。反応時間測定系も確立させた。
2、眼球運動への影響
前頭眼野への磁気刺激により、はっきりとした眼球運動への影響が引き出させるかどうか明らかでなかった。我々は、連続磁気刺激を用いて同部位を刺激したが、眼球運動を誘発できなかった。前頭眼野は眼球運動の調節系ではあろうが直接の運動指令を出す部位でないと考えられた。
3、錯視への影響
錯視の脳内メカニズムは明らかにされていないが、運動残効などの錯視は脳細胞の疲弊に由来すると説明されてもいる。連続磁気刺激はその刺激強度によっては、脳細胞の活動性を高め、刺激に対する準備レベルを上げるとも報告されている。我々は錯視への連続磁気刺激の影響を検討したが、後頭葉への刺激では変化をみていない。他の部位について検討中である。
4、言語活動への影響
発話の開始が左前頭葉刺激では短い間の連続磁気刺激により延長する可能性を見いだしている。これについては更に検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 杉下守弘・高山吉弘: "磁気刺激による視覚認知へのアプローチ" 神経研究の進歩. 39. 656-661 (1995)

  • [文献書誌] 杉下守弘: "神経心理学の研究法-今後の発展に向けて-" 神経心理学. 11. 10-16 (1995)

  • [文献書誌] (分担)杉下守弘,橋田浩一他編: "言語の脳内メカニズム(岩波講座・認知科学7・言語)" 岩波書店, 193(47) (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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