研究課題/領域番号 |
07451011
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田中 英道 東北大学, 文学部, 教授 (80000397)
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研究分担者 |
松尾 大 東北大学, 文学部・付属病院, 助教授 (00119364)
野家 啓一 東北大学, 文学部, 教授 (40103220)
松本 宣郎 東北大学, 文学部, 教授 (60011368)
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キーワード | 形象 / 美意識 / 形式 / 作品 / 身体 / 気龍生動 / 様式 / イデア(エイドス) |
研究概要 |
「形象」という広義の研究対象の中で、「芸術」を中心に検討を行ってきた。「芸術」を創造する「美意識」、それを解釈する「美意識」の問題を、享受者の立場において如何なる働きかけがなされるかを検討してきた。これらについては個々の論文において報告されるが、とくにメルロ-・ポンティーの述べる「身体」論は、これまでも二元論的(精神と肉体)な「形象」創造や鑑賞態度を、そこに「身体」概念を注入することによって、全体的な感受の仕方があること、単に論理的な理解だけでなく、感性的な受け入れ方を重視する方向で考察された。 (1)美術史における「形象」の問題と「美意識」について、マルロ-の美術思想、メルロ-・ポンティーの批判について言及しながら検討がなされた。また、東西の美術史上の具体的検討がなされた。 (2)バウムガルテンの美学思想を検討しながら、形象の問題を考察した。 (3)現代の現象学的立場から「形象」と「美意識」を検討した。 (4)「形象」の科学的認識から科学史との関わりの検討を行った。また西洋古代史の調査を通して、「美意識」がどのように成立していったかを当時の文献から検討した。
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