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1995 年度 実績報告書

舞踊における「引きこみ」現象

研究課題

研究課題/領域番号 07451012
研究種目

一般研究(B)

研究機関学習院女子短期大学

研究代表者

尼ケ崎 彬  学習院女子短期大学, 人文学科, 教授 (70143344)

研究分担者 貫 成人  埼玉大学, 教養部, 助教授 (80208272)
キーワード舞踊 / 引きこみ
研究概要

本年度はまずコンドンのやり方舞踊に適用して追試することにした。彼は数秒の映画フィルム(毎秒24コマ)を何度も上映し観察して、発話者と聞き手の間に引込み現象があることを確認した。われわれは現在の技術水準におけるより簡便な方法として、踊り手と観客を同時にビデオカメラで撮影し、これを画像圧縮ボードを通じてフルスクリーン・フルフレーム(640×480ドット,毎秒30コマ)でコンピュータに取込み、1フレーム単位で比較することとした。踊り手には、日本のダンサーとして批評家の評価が最も高い(『ダンスマガジン臨時増刊-バレエ年鑑1994』における批評家アンケートによる)白河直子を起用し、観客には女子学生(舞踊経験のある者とない者)を選び、ダンス画像と観客の画像とを対照して、肉眼により検討した。しかし現在の時点では、まだ有意な現象を確認できていない。
コンドンの方法が容易に結果を得られるものではないことは予想されていた。コンドン自身、フィルムが何本も擦り切れるまで観察しなればならなかったし、追試者の報告からは、引込みの微細な動きを発見するノウハウを身につけるには、職人芸的な熟練を必要とすることが示唆されている。また高性能を期待された新型マッキントッシュ用ボードの発売が遅れ、旧型を使用せざるをえなかったこと、しかもそのビデオボードとアプリケーション・ソフトとの間に不適合があって所期の性能が実現できなかったことなどの不運もあった(これらの問題は平成8年度には新型ボードの発売、OS及びアプリケーションのバ-ジョンアップによって解決予定)。

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公開日: 1997-02-25   更新日: 2016-04-21  

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