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1995 年度 実績報告書

形状の脳内表現とその学習過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07451022
研究種目

一般研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

乾 敏郎  京都大学, 文学部, 教授 (30107015)

キーワード形状の脳内表現 / 類似性空間 / 主成分分析 / 弁別学習 / 課題依存性
研究概要

1)これまで心理学関係の学術雑誌に掲載された類似性のデータおよび混同行列について、以下のような解析を行った。まず、心理データから多次元尺度構成法によってその特徴空間の特性を探った。つぎに各実験で用いられた刺激パターンの主成分分析を行う。これらの結果を比較検討し、脳内の特徴空間の性質を検討した。その結果アルファベット、点パターン、カタカナなどの類似性空間が原パターンの主成分分析の結果とよく一致する事が示された。
2)類似性や混同率が刺激セットに依存したものであるかどうかを確かめるため、被験者を二群に分け、第一群と第二群の刺激セットを一部共通にし、他のものは異なる項目にしておいた場合に、類似性の判断や混同行列がどのように変化するかを検討した。その結果同一の刺激にも関わらず、主成分分析の操作に従い人間の感じる類似度も両条件で変化した。
3)被験者の類似性の判断や混同行列が、学習と共にどのように変化するかを検討した。その結果学習とともに刺激セットの主成分ベクトルの長さが増加していることが明らかにされた。これは脳内において主成分的特徴に対する荷重が増加していることを示唆するものである。
4)被験者の類似性の判断や混同行列の課題依存性についても詳細な分析を行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 乾 敏郎: "脳内モジュールの相互作用と単語・文の理解" 電子情報通信学会技術研究報告. TL95-3. 1-13 (1995)

  • [文献書誌] 乾 敏郎: "両眼立体視の面再構成過程に及ぼす刺激面積とドット密度の効果" 日本心理学会第59回発表論文集. (1995)

  • [文献書誌] 森崎礼子: "顔の類似性判断における脳内表現の検討" 電子情報通信学会技術研究報告. PRU95-87, HIP95-14. 49-54 (1995)

  • [文献書誌] 杉尾武志: "記憶表象の先行学習依存性" 電子情報通信学会技術研究報告. PRU95-90, HIP95-17. 67-72 (1995)

  • [文献書誌] Inui, T.: "Mechanisms of Information integration in the brain." Attention and Performance XVI. The MIT Press. (1996)

  • [文献書誌] 乾 敏郎: "「知覚と運動」 認知心理学講座第1巻" 東京大学出版会, 300 (1995)

  • [文献書誌] Inui, T.: "Attention and Performance XVI: Information Integration in Perception and Communication." The MIT Press, (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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