研究課題/領域番号 |
07451029
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉野 公喜 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (80092659)
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研究分担者 |
加藤 靖佳 筑波大学, 心身障害学系, 講師 (10233826)
中川 辰雄 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 室長 (00164137)
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キーワード | 中枢性聴覚機能障害 / 学習障害 / 聴能学的診断 / 両耳分離聴 / 両耳融合 / 競合文 / 周波数歪単語 / 時間歪単語 |
研究概要 |
中枢神経系に何らかの徴候を有し、言語行動に問題をもつ学習障害児に対しては、中枢性聴覚機能の聴能学的診断が欠かせない。本研究は、高位聴覚系の言語音に対する処理機能を診断するテストバッテリ-を開発し、聴能学的診断に供せんとして計画された。「周波数ひずみ語音検査」、「時間ひずみ語音検査」、「両耳融合能検査」、「両耳分離聴検査」、「両耳交互検査」、「競合文検査」について検査語を検討した。周波数ひずみ語音検査、両耳融合能検査については、周波数カットポイント、周波数スロープを変数として、5-10歳(各年齢20名)の健聴児を対象にデータの収集を図った。周波数カットポイントが500HZ,周波数スロープがオクターブ48dBのひずみ語音を検査語として選定した。両耳融合能の周波数カットポイントと周波数スロープに関しては、単語の音響成分と関連づけて、再検討することが必要とされた。両耳分離聴検査、競合文検査については、検査語及び検査文の選定を行い、提示音圧レベルと持続時間を変数として、6歳児に聴取を試みた。ターゲット文と競合刺激の種類については検討中である。時間ひずみ語音検査は、CVCVCVの3音節単語の後続母音を、デジタル編集・カットで抜き取り、6歳児に聴取を試みた。編集加工で抜き取る持続時間と提示音圧レベルを変数としてデータを分析中である。両耳交互検査については、単語及び文のそれぞれについて、左右耳各々に提示する持続時間の割合を検討中である。
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