研究課題/領域番号 |
07451029
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉野 公喜 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (80092659)
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研究分担者 |
加藤 靖佳 筑波大学, 心身障害学系, 講師 (10233826)
中川 辰雄 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (00164137)
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キーワード | CAPD(Central Auditory Processing Disorder) / 学習障害 / 中枢性聴覚障害 / 両耳分離聴(DLT) / 周波数ひずみ文 / 両耳融合 / 競合文 / 時間ひずみ単語 |
研究概要 |
中枢神経系に何らかの徴候を有し、言語行動に問題をもつ学習障害児に対しては、中枢性聴覚機能の聴能学的診断が欠かせない。本研究は、高位聴覚系の言語音に対する処理機能を診断するテストバッテリ-を開発し、聴能学的診断に供せんとして計画された。平成7・8年度に続き、平成9年度には「周波数ひずみ語音検査」、「時間ひずみ語音検査」、「両耳融合能検査」、「両耳分離聴検査」、「両耳交互聴検査」、「競合文検査」を中心に各検査語を検討し、学習障害児に実際に検査を実施した。 両耳分離聴検査は、吉野(1981、1985)による2音節単語および4音節単語に修正を加え、「全競合検査」、「部分競合検査」を作成し、感音性難聴および中枢性難聴の疑いのもたれ、「きこえとことばの教室」に通級する小学生に個別的に実施を試みた。両耳交互聴検査は、TY89版の「幼児用3音節単語」から20単語、「日常生活文」から3〜4分節文を13文(内3文は練習課題)選択し、検査文を作成した。日常生活文の両耳交互の構造は、学校は(右耳)/休みに(左耳)/しましょう(右耳)に代表される「右耳-左耳-右耳」構造と電話で(左耳)/タクシーを(右耳)/呼びましょう(左耳)に代表される「左耳-右耳-左耳」構造に分けられた。競合文検査は、4-5歳児が極めて良く理解できる3-4分節文を10文選定した。これらの検査を典型的な学習障害児11名に対して個別的に実施し、それぞれについて分析を行った。
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