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1996 年度 実績報告書

居住環境の評価に係わる心理的諸要因の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07451036
研究種目

基盤研究(B)

研究機関早稲田大学

研究代表者

相馬 一郎  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00063488)

研究分担者 花里 俊廣  筑波大学, 芸術学系, 講師 (00257172)
野嶋 栄一郎  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
佐古 順彦  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (10000069)
キーワード居住環境 / 住環境評価 / 心理的要因 / 重要度 / 愛着 / アンケート調査 / 東京都区部 / 快適性
研究概要

本研究では、東京都区部にある2地区の住民400名を調査対象者として、現在の居住環境評価(以下「評価」と略す)、今後住居を選ぶ際の重視度(同「重視度」)、地域に対する好悪(同「好悪」)、及び住居環境の快適性(同「快適性」)に関するアンケート調査を実施した。以下の結果が明らかとなった。
(1)評価及び重視度について、「施設・設備」、「便利さ」、「周辺の物理的環境」、「住居」、「プライバシー」、「地域・近隣の状況」からなる6要因の順位づけによる評価では、「便利さ」が両方の評価で「1位」とした者の割合が最も高かった。「便利さ」に次いで、「周辺の物理的環境」を評価で、また「住居」を重視度で選択した者の割合が多かった。一方、「プライバシー」、「地域・近隣の状況」はそれぞれ「4位」〜「6位」と答えた者の割合が高く、他の要因に比べ相対的に評価及び重視度が低かった。
(2)また6要因の下位項目をみると、「施設・設備」では、「下水道・排水設備」の評価、及び「耐火性・耐震性」の重視度が「1位」であった。「便利さ」は、「買い物の便利さ」、「交通の便利さ」が評価及び重視度で最も高かった。「物理的環境」のうち、評価で「清潔さ・街並み」、重視度で「近隣の環境」が最も高かった。「住居」では、「日当り・風通し」、「間取り・広さ」の順で評価及び重視度が高かった。また、「地域・近隣の状況」において「非常時の避難安全性」の評価が低いが、重視度は高かった。すなわち、「耐火性・耐震性」、「非常時の避難安全性」といった非常時の安全性が現在の評価で低いが、今後住居を選択する際に重視された。
(3)快適性と評価との関係では、快適性が高くなると「住居」の評価が上位となり、「快適」ではないと、「住居」の評価が下位となった。
(4)好悪と快適性との関係では、地域に対して好意度が高くなるほど、快適と答えた者が多くなった。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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