1996年度には第一に1990年代の共働き家族の状態について、特に育児ネットワークを中心に全国7地点にまたがる配布調査を実施した(研究目的(5))。具体的には沖縄2保育園、九州3保育園、関西3保育園、中部3保育園、関東3保育園、東北2保育園、北海道2保育園、計18保育園の父母、約1200名を対象とする配布調査及び各保育園園長からのヒアリング調査の実施によって、今日における共働き家族のかかえる問題点及び育児ネットワークの現状を把握すべく試みた。現在分析中であるが、8割をこえる回収率にも助けられて、共働きの研究のみならずネットワーク研究にも資する知見の把握が予見される。 第二には昨年度にひき続いて研究目的(2)に関連する1960年以降の研究テーマにかかわる諸研究業績及び既存データの分析を行った。 第三には諸外国(特に英米)の研究業績及び既存データ等の検討・分析(研究目的(6))を行った。
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