研究概要 |
1.学外の専門家も参加して研究会をしばしば開催し、江蘇省南部、ことに無錫市周辺の農村の場合を中心に、9年制義務教育および成人職業教育の展開状況、その社会経済的条件などについて検討した。 2.福岡県立大学と南京師範大学との学術・教育交流協定にもとづき、1996年9月には南京師範大学より専門家4名を招き、本共同研究の成果をもとに学術検討会を開催した。その検討結果の一端は、別掲の報告書『現代中国の社会・文化変動』にまとめられた。 3.1997年度国際学術研究による下記の機会を利用して、これまで蓄積してきた研究成果についての検討会を開催、南京師範大学の専門家の意見を聴取して、本研究のまとめに反映させることができた。 (1)福岡県立大学中国研究グループによる南京訪問(1997.9.5〜9.12.,8日間) (2)南京師範大学教育専門家グループによる福岡訪問(1997.12.9〜14.,6日間) 4.研究成果の一端を、下記のとおり二三の学会大会で口頭報告するとともに、別掲のように学会誌などに研究論文として発表した。 (1)阿部・森山・方・木山:「蘇南モデル」下の中国農村における社会開発と教育(1)(2)(九州教育学会1996・97年大会) (2)S.Moriyama,T.Kiyama,R.Fang:Development of Rural Education in Contemporary China(アジア比較教育学会1996年度大会) (3)阿部・森山・方・木山・一見:「改革・開放」下都市近郊農村における教育動態(日本比較教育学会1996年度大会) (4)清田:日中少年非行の比較研究(日本社会病理学会1996年度大会) (5)森山沾一「『改革・開放』下中国の成人教育体験と意識」(日本社会教育学会1997年度大会) 5.現在本共同研究の最終報告書のまとめ作業を続行中で、近日中に公刊予定の同報告書は論文11本で構成する予定である(約200ページ)。
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