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1997 年度 実績報告書

被差別部落の民俗誌作成のための調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 07451074
研究機関武蔵大学

研究代表者

宮本 袈裟雄  武蔵大学, 人文学部, 教授 (40015889)

研究分担者 谷口 貢  二松学舎大学, 国際政治経済学部, 助教授 (90227223)
キーワード被差別部落 / 民俗誌 / 生業の変遷 / 浄土真宗の講 / 葬式組 / 解放運動
研究概要

本研究は、被差別部落の民俗全体を明らかにするための民俗誌作成を主要目的としている。この目的を達成するために、大阪府寝屋川市国守を対象にして、聞取りを中心とした民俗調査の実施に基づいて民俗誌をまとめる。民俗誌は民俗伝承の相互連関を重視して、昭和初期以前、戦前、同対法以前、その後の民俗の変遷に留意して全体像の把握が出来るかたちを構想し、概況、村制、族制、生業、衣食住、年中行事、人の一生、信仰等の内容を盛り込んだものとする。
本年度は、8月に現地の共同調査を行うとともに、研究分担者はそれぞれ個別の補充調査を実施した。1月に報告書をまとめるための打合せを行い、3月に最終的な現行の調整を行うとともに、研究代表者が総括を加えて報告書を刊行する。
本年度の研究成果によって把握できた調査地の実態の概要は次のとおりである。
1)国守地区の生業の変遷は、戦時中まではわらじ作り、下駄の製造・直し、肉の行商等が中心であったが、戦後になると大正末頃から始められた廃品回収の仕事が主流となり、それにパチンコ台・電気製品・自動車等の解体業が加わり、賃稼ぎや日雇いが中心であり、高度経済成長時代に最盛期を迎える。しかし、このように職種が変化しても、賃稼ぎや日雇が中心であり、生活基盤は不安定なものであった。
2)全戸が浄土真宗寺院の門徒であり、下駄屋、ボロ買い、肉屋、靴屋等のように、同業者の集まりで講集団が形成され、講中の家々に小型の仏壇を順番に回して、先祖の年忌や法事を勤めるというかたちをとってきた。
3)明治の初期に数百人であった人口が、大正に入るとほぼ2倍となりさらに戦後になると約4000人にまで増加する。こうした人々増に対応する生業基盤が形成されてきたことが注目される。
4)村組は葬式組として機能しているが、全体をまとめる自治組織としては、解放運動の組織がその機能を担っている。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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