研究課題/領域番号 |
07451079
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
鈴木 良 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70179274)
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研究分担者 |
赤澤 史朗 立命館大学, 法学部, 教授 (80202513)
長 志珠絵 立命館大学, 法学部, 常勤講師 (30271399)
菅井 凰展 立命館大学, 理工学部, 教授 (70071230)
木村 一信 立命館大学, 文学部, 教授 (20105365)
上田 博 立命館大学, 文学部, 教授 (60140084)
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キーワード | 近代京都 / 自由主義思潮 / 自由主義的法律学 / 京都帝国大学 / 立命館大学 / 同志社大学 / 自由主義的経済学 / 自由教育運動 |
研究概要 |
平成7年度は、近代京都の自由主義思潮の大きな流れを明らかにする共同研究会の開催と、本研究を展開するための関係資料の発掘・収集、その分析を以下の柱に沿って進め、成果をまとめた。 1.自由主義的法律学の成立と展開-(1)織田萬、岡村司、雉本朗造、佐々木惣一らの関係論文を京都帝国大、立命館大学などの諸雑誌から発掘し、目録を作成した。(2)岡村司については、学生時代の講義筆記、明治19年から大正11年、その死に至るまでの膨大な日記、貴重な書簡等の資料を新たに発掘し、『立命館産業社会論集』30巻4号〜31巻3号に岡村の日記の一部を復刻、掲載した。(3)岡村司の民法研究や佐々木惣一の憲法学についての論稿を「立命館大学人文科学研究所紀要』65号にまとめた。 2.自由主義的経済学の成立と発展-(1)河上肇、山本美越乃、河田嗣郎らの関係論文を京都帝大(前出)や同志社大学の『誠治経済学論叢』、『同志社論叢』等から発掘し、目録を作成した。(2)河田嗣郎の家族論と国家観についての研究をまとめた(『立命館大学人文科学研究所紀要』65号)。 3.研究者にはほとんどその存在が知られていなかった岡村司、織田萬、雉本朗造のコレクション(立命館大学図書館所蔵の分類・整理作業が一部開始され、その目録の作成準備作業をおこなっている。 4.言論・文化の発展-自由民権期の小室信介の活動、土田杏村の自由教育運動、高田保馬の詩文などについての論文をまとめた(『立命館大学人文科学研究所紀要』65号)。 5.今日、自由主義をどのような観点から問題にすべきか、政治学・歴史学などの立場から報告と討論が行われた。
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