研究課題/領域番号 |
07451081
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安田 二郎 東北大学, 文学部, 教授 (90036666)
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研究分担者 |
寺田 浩明 東北大学, 法学部, 教授 (60114568)
三浦 秀一 東北大学, 文学部, 助教授 (80190586)
熊本 崇 東北大学, 文学部, 助教授 (00153354)
中嶋 隆藏 東北大学, 文学部, 教授 (10004061)
山田 勝芳 東北大学, 文学部, 教授 (20002553)
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キーワード | 中国 / 官僚 / 士大夫 / 裁判 / 調停 / 八議 |
研究概要 |
設備備品として、『中国地方志集成』(四川府縣志輯)、『大清会典』(康煕朝)、及び『明清〓案』をはじめとする中国法制・法思想関係図書を購入し、既に備品となっている『中国珍稀法律典籍集成』等と併せて、各研究分担者が当該テーマに関する基礎的な資料蒐集にあたっている。同時に各分担者はそれぞれ東京大学・京都大学等に赴き、本学には所蔵されていない文集や族譜、あるいは法制関係の文献から新規資料を蒐集・分析し、各時代の官僚・士大夫の法的身分と特権に関する具体像を明らかにしつつある。そして本年(平成8年)1月には、当該テーマに関する研究会を開き、研究代表者による基調報告、及び各分担者による経過報告を行なった。その結果、当該テーマに関する基礎的な資料調査及び本研究の主要テーマである「官僚の法的身分と特権」についての具体像等については比較的順調に進んでいることが明らかになった。例えば秦漢時代の墳丘規定が官僚の特権や身分と大いに関わりがあったこと、さらに下って清代における裁きが「裁判」かそれとも「調停」かという議論の背景にはやはり当時の官僚の法意識や法制が大きく関わっていたことなどが挙げられる。これらをふまえて次年度以降は「八議」の問題を分析する必要があると考えている。
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