研究課題/領域番号 |
07451081
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安田 二郎 東北大学, 文学部, 教授 (90036666)
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研究分担者 |
遠藤 隆俊 東北大学, 文学部, 助手 (00261561)
三浦 秀一 東北大学, 文学部, 助教授 (80190586)
熊本 崇 東北大学, 文学部, 助教授 (00153354)
寺田 浩明 東北大学, 法学部, 教授 (60114568)
中嶋 隆藏 東北大学, 文学部, 教授 (10004061)
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キーワード | 八議 / 官僚 / 士大夫 / 司馬炎 / 書院 / 法的合意 / 宗族 / 法的身分 |
研究概要 |
「八議」を中心として、前近代中国における官僚・士大夫(知識人)層の身分や特権を明らかにすべく、前年度に引き続き今年度もまず関連資料の調査・検索を東京大学や京都大学において行った。また地域レベルの官僚・士大夫にも目を向けることを目的として『中国地方志集成(郷鎮志専輯)』を購入し、設備の充実を図るとともに当該研究に関する資料の蒐集・分析を進めている。その結果、まず研究代表者は官僚の法的身分に大きな変動のあったと思われる普代に目を向け、普王朝の創設者である武帝(司馬炎)の婚姻関係が武帝個人の私的な問題ではなく、普朝の国家的統一や皇帝と官僚との君臣関係にもかかわる重要な問題であることを明かにした。さらに各分担者も北宗時代の知識人の政治的意識や身分問題・書院の隆盛にかかわる地域レベルの士大夫の思想問題.あるいは明清時代における法的合意のあり方や宗族と社会・国家との関係など、それぞれの分野において当該研究の親展が見られる.今後もこの作業を継続するとともに、「八議」を中心とした官僚の法的身分と特権についての総合的なまとめを行うつもりでいる。
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