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1997 年度 実績報告書

西洋における家族・定住・空間組織の史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07451085
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐藤 彰一  名古屋大学, 文学部, 教授 (80131126)

研究分担者 和田 光弘  名古屋大学, 文学部, 助教授 (10220964)
周藤 芳幸  名古屋大学, 文学部, 助教授 (70252202)
若尾 祐司  名古屋大学, 文学部, 教授 (70044857)
キーワード定住様式 / 空間組織 / 家族 / 世帯 / ヨーロッパ / 植民 / 結婚制度 / 北アメリカ
研究概要

平成9年度は研究成果とりまとめの年度にあたっているので、各自のテーマについて過年度の蓄積をなるたけ総合することを意識して研究を進めた。佐藤はフランス中部トゥール地方のある局小地域(6キロ四方)を対象にして、定住形態・空間利用と家族・世帯様式の関連について、7世紀末の文書史料を素材にして検討を重ねた。現在対象領域に見出される40ほどの集落は、元来それぞれが同一の血縁・家族集団の散居定住に起源を発するとの見通しを立てることができた。若尾は過去の家族と世帯についての、異なる文化圏における在りようを比較の手法によって明らかにすることを試み、とりわけ日本と中欧での工業化プロセスにおいて示した農村家族の軌跡を明らかにするという課題に取り組んだ。19世紀美濃の一村落の事例分析から、この時期に三世代家族の比重の増加を検出し、その根底に労働力の問題が重く作用していることを明らかにした。周藤は古代ギリシアにおける孤立農場の問題を、心性史の観点から問題としたV.D.ハンソン説を検討し、ポリス市民の心性と精神の系譜を探る作業をおこなった。和田はバージニアとならんでタバコ・プランテーションが繁栄した植民期メリ-ランドを空間的枠組みとして、草創期合衆国の定住問題を社会史的に捉える作業をおこなった。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 佐藤 彰一: "ユ-グ・ル・グランの九三七年-ある証書のなかの政治史-" 名古屋大学文学部研究論集・史学. 44. 247-269 (1998)

  • [文献書誌] SATO,Shoichi: "L'agrorium : la change paysanne arant le r'egime domanial" Journal of Medieval History. 42-2. 1-23 (1998)

  • [文献書誌] 周藤 芳幸: "ギリシア暗黒時代の考古学" 歴史評論. 543. 14-25 (1997)

  • [文献書誌] 周藤 芳幸: "「ド-リア人の侵入」と考古学" 西洋古典学研究. 45. 16-27 (1997)

  • [文献書誌] 佐藤 彰一: "西ヨーロッパ世界の形成(共著)" 中央公論社, 410 (1997)

  • [文献書誌] 若尾 祐司: "人と人との地域史(共著)" 山川出版社, 413 (1997)

  • [文献書誌] WAKAO,Yuji: "Historische Familien fonschung(共著)" Campus Verlag, 428 (1997)

  • [文献書誌] 周藤 芳幸: "住の考古学(共著)" 同成社, 347 (1997)

  • [文献書誌] 周藤 芳幸: "図説ギリシア-エ-ゲ海文明の歴史を訪ねて-(単著)" 河出書房新社, 143 (1997)

  • [文献書誌] 周藤 芳幸: "ギリシアの考古学(単著)" 同成社, 246 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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