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1996 年度 実績報告書

総合的漢字研究のための『説文解字』のデータベース化とそれを利用しての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07451094
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

藤山 和子  お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60134863)

研究分担者 高橋 由利子  上智大学, 比較文化学部, 助教授 (60171534)
キーワード説文 / 文字 / 音韻
研究概要

1.7年度の完成したソフトは一篆一行本を基本とし、それに段注No.と音均表No.を附したものであったが、段注本・音均表についてもより自在な検索が可能となるように、入力する情報を大量にふやしたため、ソフトの修正を行う必要が生じ、目下修正中である。
2.研究代表者・研究分担者、及び研究協力者がそれぞれ分担する文字の構成要素・反切を入力するため、それらに使用されている文字のコードNo.を調査したが、その結果『説文』にない字が大量に使用されていることが判明した。そのため、新たに文字を入力しなければならなくなり、それらの文字にNo.を附し、図像読取機能を用いて入力した。また、一篆一行本の反切を入力するために用いる厳学〓の「大除本説文反切音系」にも不備な点があることが判明し、それらを調査し、反切文字の追加訂正を行った。
3.許慎の解説の中で从A从B、象形などのように六書の分析をした後に、さらに文字の形について述べることがあるが、それらは文字の作りぐあいにこめられた心持ちをいうもので、該文字が単にAとBを合成した文字や、形を丸ごと写し取った文字ではないことを述べている。これら文字作成のうえで、境界のはっきりしないファジ-な情報をどのようにコンピュータに入力するかを検討した。
これらの作業の結果、構成要素・反切についてのより正確な知見を得た。
上記1のソフトの修正は間もなく完了の予定であるが、そのソフトを用いてすべての情報を入力し終えたならば、一篆一行本と段注本との違い、段注本と音均表の違いも明らかになり、段玉裁及び江〓の学問の本質を明らかにするに足る資料が得られる筈である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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