研究課題/領域番号 |
07451106
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
田村 すず子 早稲田大学, 語学教育研究所, 教授 (50063590)
|
研究分担者 |
奥田 統己 札幌学院大学, 人文学部, 講師 (60224151)
白井 克彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063702)
菊池 徹夫 早稲田大学, 文学部, 教授 (00147943)
|
キーワード | アイヌ語 / 北海道 / 音声資料 / ビデオテープ / データベース / 音声 / 語彙 / 辞典 |
研究概要 |
1.音声・映像資料の収録:北海道日高と胆振の古老を訪問し、アイヌ語音声・映像資料を収録した。 2.音声・映像資料の整理:保存:収録したすべての音声テープ(DAT)およびビデオテープの内容目次を作成し、それをデータベース打ち込んだ。 3.民族文化資料の研究:函館市北方民族資料館を訪問し、情報交換・協議・資料収集を行った。 4.アイヌ語資料の公刊準備: (1)北海道ウタリ協会・北海道立アイヌ民族文化研究センターを訪問し、アイヌ民族代表および他の研究者と、表記法、専門用語、出版物(資料および研究成果)の形態等について協議した。 テキスト(訳注つきの本):音声資料の筆記と入力を進めた。入力済みのもの、公刊準備のできていたもの、既刊のものも、その一部についてテープを聴き直し、訳注を吟味し直して修正を加えた。その一部は正誤表として索引に含めて公刊、他の一部は本として今年度内に出版する予定(別紙様式5に記載)。 5.資料を利用しての研究: (1)音声の研究:テープを聴き直して、実際の発音を日本語と対比しながら観察し、日本語話者である学習者にわかりやすいカタカナ表示を試みた。これらはテキストや辞典に書き加えた。 (2)韻律の研究:韻文のリズムと音節数・音素の発音・アクセントとの関係を調べた(未完)。 (3)語彙の研究:音声資料・文字資料を利用して語彙研究を進めた。中間成果として前年度に作成した『アイヌ語沙流方言辞典』の原稿に、その後の資料整理と研究の成果を加えて、出版原稿をほぼ完成した(近刊)。
|