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1997 年度 実績報告書

アイヌ語資料の整理と分析研究

研究課題

研究課題/領域番号 07451106
研究機関早稲田大学

研究代表者

田村 すず子  早稲田大学, 語学教育研究所, 教授 (50063590)

研究分担者 奥田 統己  札幌学院大学, 人文学部, 助教授 (60224151)
白井 克彦  早稲田大学, 理工学部, 教授
菊池 徹夫  早稲田大学, 文学部, 教授 (00147943)
キーワードアイヌ語 / 北海道 / 音声資料 / ビデオ / データベース / 音声 / 語彙 / カタカナ
研究概要

1.音声・映像資料の収録:北海道鵡川で収録を行った(Hi8ビデオ11、DATテープ5)。
2.音声・映像資料の収録・保存:(1)収録した資料の内容目次を作成しデータベースに打ち込んだ。
(2)収録済みの資料のDAT複製を進め、一部を光磁気ディスクに保存した。
3.資料公開準備:(1)録音資料の文字化を進め、一部は研究(下記4)を加えて公刊準備を整えた。
(2)関連して、早稲田大学内に所蔵されているアイヌ文献資料の所在目録を作成した。
4.資料を利用しての分析研究:音声、韻律、語彙・文法の研究を行った。
1)音声研究:(1)録音資料を綿密に聴取し、先の2年で作ったカタカナ音声簡略表記法をもとに、国際音声字母に機械変換しやすいカタカナ音声精密表記法を試作した。
(2)抑場の調査と母音等の分析を中心に、音響音声学的研究を行った。
2)韻律研究:(1)節をつけずに語られた叙事詩の韻律を調べ、歌われた場合との比較を試みた。
(2)複数の語り手による英雄叙事詩の韻律を調べ、基本的な類型の抽出を試みた。
(3)音楽家の協力を得て、歌う場合の言葉とリズムの合わせ方などを調べた。
3)語彙・文法研究:(1)会話、民話、叙事詩などの語彙の意味や文法機能を調査・記述した。
(2)叙事詩の語彙索引を作成し、また、1996年に刊行した辞典の改訂原稿を作った。
4)成果の刊行準備:上記の成果を盛り込んだ、論文や、『アイヌ語音声資料11』、『八重九郎の伝承(6)』などを完成した(11に記載)。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 白井克彦・杉田洋介・菊池英明: "自由会話における時間的制約の影響の分析" 信学技報. SP97-55. 31-36 (1997)

  • [文献書誌] 奥田 統己: "アイヌ語静内方言の後置副詞" 北海道立アイヌ民族文化研究センター研究紀要. 4. (1998)

  • [文献書誌] 早稲田大学語学教育研究所アイヌ語研究会(代表・田村すず子)編著: "アイヌ語音声資料11" 早稲田大学語学教育研究所, 240 (1998)

  • [文献書誌] 奥田 統己(分担執筆): "アイヌ民俗文化財口承文芸シリーズXVI八重九郎の伝承(6)" 北海道教育庁生涯学習部文化課編・北海道教育委員会発行, 150 (1998)

  • [文献書誌] 菊池 徹夫(共著): "手宮洞窟シンポジウム-波涛を越えた交流-手宮洞窟と北東アジア" 小樽市教育委員会, 153 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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