研究分担者 |
石黒 一憲 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00009854)
高橋 宏志 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (40009832)
神田 秀樹 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (90114454)
岩原 紳作 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (20107486)
落合 誠一 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (80009852)
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研究概要 |
平成7年度においては、デリバディブ等の新金融商品に関する実態の調査及び文献・資料の収集等、本研究課題の研究の基礎となる作業に力を注いだ。具体的には、エクイティスワップ,FRA取引等を中心に、銀行,保険会社,証券会社等の金融機関や事業会社等取引当事者における利用の実情,業法等による法規制の現状、契約条件,内部的リスク管理手法等について、ヒアリングを行うとともに、大蔵省,日本銀行業規制当局からも同様のヒアリングを行った。その結果として、各種の新金融商品についての実務と法規制の現状をかなりの程度把握できたものと考える。また、海外における実務・法規制についても文献調査等により研究を深めた。その結果、各種の新金融商品について、私法的側面においては、民法,商法,破産法等の現行規定で十分には対処できない問題が数多く存在していることや、銀行法,保険業法,証券取引法等による金融機関の規制法の側面においても、リスク管理,ディクスロージャー,契約勧誘規制などの各局面において実務の急速な進展に対応できておらず、多くの課題が存在することが明らかになった。このような作業により、本研究で今後取り組むべき具体的問題点が明確となったので、3年計画の2年目以になる平成8年度には各分担者が個別問題の研究に従事する準備がととのった。
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