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1997 年度 実績報告書

デリバティブ等新金融商品の法的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07452005
研究機関東京大学

研究代表者

江頭 憲治郎  東京大学, 法学部, 教授 (20009822)

研究分担者 黒沼 悦郎  神戸大学, 法学部, 教授 (40170138)
中里 実  東京大学, 法学部, 教授 (10164154)
神田 秀樹  東京大学, 法学部, 教授 (90114454)
岩原 紳作  東京大学, 法学部, 教授 (20107486)
落合 誠一  東京大学, 法学部, 教授 (80009852)
キーワードデリバティブ / 先物取引 / オプション取引 / エクイティ・スワップ / スワップ / コモディティ・スワップ / クレジット・スワップ
研究概要

本研究は、先物、オプション、スワップといった先行的なデリバティプに加えて、エクイティ・スワップ、コモデテイ・スワップ、クレジット・スワップ等の先端的デリバティプを包括的に研究するものである。3年計画の初年度および第2年度においては、これらのデリバティプの諸類型の実態把握や比較法的な研究につとめ、これをふまえて最終年度である平成9年度においては、諸デリバティプに関する、民商法・破産法等の私法、金融監督法、税法上の諸問題について、現状と課題をとりまとめることにつとめた。その成果の一部は、平成9年度金融法学会において、本研究の研究分担者が主要な役割を果たした「デリバティプをめぐる法的諸問題」と題するシンポジウムにより世に問うことができた。
デリバティプに関する私法上の問題点としては、一括清算条項をめぐる破産法上の問題のほか、デリバティプが将来の相場変動により金銭の受け渡しを行う取引であることから生じる賭博や保険との異同といった問題について考察しながら、取引としての特質を分析した。これらの作業をふまえて、とくに緊急の課題である、銀行法、証券取引法、保険業法等の金融監督法におけるデリバティプの取り扱いについて考察をすすめた。これらの諸法における、各種金融機関の業務規制におけるデリバティプの位置づけ、上場デリバティプ・店頭デリバティプ双方かかる市場規制・顧客保護規制のあり方、リスク管理体制にかかる課題などがほぼ網羅的に検討され、わが国おけるこの分野における研究水準を一挙に高めることができたと考える。このような本研究の成果をもとに、現在国会上程中の証券取引法等の改正法案の準備過程においても本研究の研究分担者が専門的な立場から大きな役割を果たした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 中里 実: "情報通信社会と金融革命の中の租税法" ジュリスト. 1117号. 34-40 (1997)

  • [文献書誌] 中里 実: "アメリカにおける金融派生商品の国際課税" 金子宏編・国際課税の理論と実務(有斐閣). 204-225 (1997)

  • [文献書誌] 岩原紳作: "デリバティブに関する監督法上の諸問題" 金融法研究. 14号. 16-44 (1998)

  • [文献書誌] 神田秀樹: "デリバティブをめぐる法的諸問題" 金融法研究. 14号. 1-16 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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